[事例ニュース]
味の素、メールから署名情報を自動抽出して取引先データベースに蓄積
2023年4月5日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)
大手食品メーカーの味の素(本社:東京都中央区)は、クラウド名刺管理サービス「Sansan」の「メール署名取り込み」機能を導入した。紙の名刺に加えて、メール署名などのオンラインでの接点もSansanに蓄積する。これにより、顧客データベースの網羅性を高める。Sansanが2023年4月5日に発表した。
味の素でM&A業務を担うコーポレート戦略部は、外部アドバイザーやスタートアップ企業との連携・協業を視野に、2021年からクラウド名刺管理サービスのSansanを使っている。接点情報を電子化して一元管理することで、人脈情報を組織内で共有・可視化している。
同社は2014年からテレワークを推進している。Web会議やメールなどオンラインでのやりとりが増え、紙の名刺の交換枚数が減り、人脈情報を十分に蓄積できなくなったという。これを改善するため、Sansanの「メール署名取り込み」機能を導入した。
Sansanのメール署名取り込み機能は、Gmail(Google Workspace)またはOutlook(Microsoft365 Exchange)と連携してメールから署名情報を自動で抽出し、Sansanの取引先/顧客データベースに蓄積する機能である。
味の素は、メール署名取り込み機能の導入によって、紙やオンラインの名刺から取り込んだ接点だけでなく、メールでの接点も共有・可視化できるようになった。
なお、Sansanは、2023年5月末を目途にメール署名取り込み機能を強化する。メール署名情報に加えて、組織内でやりとりしたメール履歴もSansan上で確認できるようにする。キーパーソンへの接点を把握しやすくなり、アプローチのシナリオを作成しやすくなる。