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SCSK、SAP ERP向け請求書業務効率化テンプレート「Add-Value for DX/インボイス管理 with Bill One」
2023年4月11日(火)IT Leaders編集部
SCSKは2023年4月10日、SAP ERP向け請求書業務効率化テンプレート「Add-Value for DX/インボイス管理 with Bill One」を発表した。請求書管理クラウド「Bill One」(Sansan提供)で一元的に受け取ってデータ化した請求書情報をSAP ERP(S/4HANA)と連携させることによって、経理業務などを省力化する。
SCSKの「Add-Value for DX/インボイス管理 with Bill One」は、請求書管理クラウド「Bill One」(Sansan提供)とERP「SAP S/4HANA」を連携させ、経理業務などを省力化するシステムテンプレートである。複数のサービス(Bill One、CELF、SAP ERP、intra-mart)をAPIでつないでデータをリアルタイムに連携させる。これにより、証憑保管、伝票起票、承認、伝票転記といった一連の経理業務を省力化する(図1)。
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Bill Oneで一元的に受け取ってデータ化した請求書情報を、SCSKが提供する独自のAPIを介して、ERPなどバックエンドシステムへと容易に連携させられる。これにより、伝票の確認、承認、文章登録、伝票転記の一連の業務がスムーズになる。なお、同連携機能を利用するには、テンプレートに含まれる各サービスの契約が必要になる。
機能面での特徴の1つは、仕訳入力業務を簡略化していること。SCSKのノーコード開発ツール「CELF」で構築した仕訳補完入力機能を提供する。Bill Oneから取り込んだ請求書データをもとに仕訳データを補完し、後続のERPへと連携させる。これにより、これまで必要だった手動での仕訳入力作業を簡略化する。
機能面でのもう1つの特徴は、承認ワークフロー業務を電子化していること。ERPの支払伝票とひもづいた承認プロセスを、intra-martによってワークフローシステム化している。
背景についてSCSKは、「電子帳簿保存法の改正により電子取引における証憑の電子保存が義務化され、インボイス制度により適格請求書の保存も義務化される。企業は、請求書の管理業務や支払プロセスにおける承認業務の電子化を行わなければ、煩雑な書類管理と運用コスト増加といった課題を抱えることになる」と指摘する。
なお、Add-Valueシリーズは、SAP S/4HANA向けの付加価値サービス群である。商社や組立製造業に特化した導入テンプレートや、導入前の適合性検証サービス、SAP ERPからSAPS/4HANAへの移行支援サービスなどを用意する。導入後の保守・運用サポートもワンストップで提供可能である。
Bill Oneは、Sansanが提供する、クラウド型の請求書管理サービスである。郵送やメールなど各種の方法・形式で届く請求書をオンラインで一括受領してデータ化する。受け取った請求書は、電子帳簿保存法の要件を満たす形で保存可能である。