住生活の領域に特化したソーシャルサービスとECサイトを運営するルームクリップは、製品マスターデータ管理サービス「Lazuli PDP」を導入した。2022年7月に採用し、その後約6カ月でデータ整備のオペレーション構築が完了した。同社は現在、同サービスを利用して、写真にひもづいた大量の商品データを整備している。同サービスを提供したLazuliが2023年4月7日に発表した。
ルームクリップは、家具や家電、雑貨などインテリアの写真を投稿・閲覧できるソーシャルサービス「RoomClip」と、投稿された写真を参考にして実際に商品を購入可能なECサイト「RoomClipショッピング」を運用している。RoomClipの月間ユーザー数は600万人、写真枚数は500万枚を超える。
同社は同サービスについて、写真とひもづいた商品のデータ整理が十分にできていないという課題意識を持っていた。また、データ整理に対応する人的リソースも限られていた。
同社は今回、写真と商品の情報をセットにして伝えるための手段として、製品マスターデータ管理サービス「Lazuli PDP」を導入した。2022年7月に採用し、その後約6カ月で、写真にひもづいた商品のデータ整備とオペレーションの準備が完了し、システムを稼働させた。
Lazuli PDPは、複数の外部データベースに点在していた商品情報を一括して管理し、データを活用しやすい形に整理、拡張するためのPDP(製品データ基盤)である(図1)。メーカーや小売業者、製薬業者などが保有する商品マスターデータを、AIを活用して名寄せする。このうえで、商品の特徴からメタタグの付与や関連付けを行う(関連記事:製品データを活用しやすくAIで整理・加工する「Lazuli PDP」、食品飲料業界向けを追加)。
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同社は今後、SNSでのユーザー行動データと商品データを合わせて分析した結果を、事業者のマーケティングに活用してもらうなど、顧客体験価値の向上を目指す。