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不要ファイルの削除を促すファイルサーバー管理ソフト「NIAS」にログ監視オプション、ランサムウェア感染を通知

2023年4月14日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NECは2023年4月12日、ファイルサーバー管理ソフトウェア「NEC Information Assessment System(NIAS)」の新版V5.1を発表した。同年4月17日から提供する。不要ファイルの削除を促すことによってファイルサーバーのデータ量を削減するソフトウェアである。新版では、ランサムウェアの感染やデータ破壊を検知して通知するログ監視オプションを追加した。

 NECの「NEC Information Assessment System(NIAS)」は、ファイルサーバー管理ソフトウェアである。Windowsファイル共有サーバーやNAS(Network Attached Storage)などCIFS/SMB方式で動作する複数のファイルサーバーを対象に、削除候補となる不要なファイルを検出して、ファイルサーバーの容量逼迫を防ぐ機能を備えている(関連記事NEC、不要ファイルの削除を促すファイルサーバー管理ソフト新版「NIAS V4.3」、Boxへのデータ移行機能を強化)。

 不要ファイルの候補を、ファイルサーバーの利用状況とデータの増加予測に基づいて提示し、NIASからファイルの利用者にメールで整理(削除)を依頼する仕組み。重複ファイルや長期間未参照のファイルなど、事前に設定したルールに合致したファイルを自動削除する運用も可能である。

 新版のV5.1では、ランサムウェアの感染やデータ破壊を検知して通知するログ監視オプションを追加した。ファイルサーバーのアクセスログを監視し、ランサムウェアの感染が疑われる挙動を検知した場合や、大量のデータ削除処理が発生した場合に、管理者にメールで通知する。また、アクセスログから不正行為を特定できるため、不正行為への抑制効果にもなる(図1)。

図1:ファイルサーバー管理ソフトウェア「NIAS」に追加したログ管理オプションの概要(出典:NEC)
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 このほかにも、定期的にファイルサーバーの稼働状況を確認する「死活監視」、定期的にサーバーの転送速度低下を監視する「転送性能監視」、任意に設定したルールに基づく異常検知を行う「任意ルール監視」などの各種監視機能や、CPU/メモリー/ネットワーク負荷など対象機器のパフォーマンスログデータを収集してレポート化する機能も用意した。

 また、標準のファイルサーバー分析レポート機能も強化した。従来の容量推移や増加予測、傾向分析に加えて、新たに容量が増減したフォルダの情報や、不適切なアクセス権の件数・増減の通知、これらに対する分析コメントの提供が可能になった。これらの情報をPDFファイル形式でメールに添付し、管理者へ自動で送信することも可能である。

 価格(税別)は、買い切り型の場合、本体が1TBで50万円、ログ管理オプションが1TBで50万円。期間ライセンス(1年間)の場合、本体が1TBで28万7500円、ログ管理オプションが1TBで28万7500円。期間ライセンス(半年)の場合、本体が1TBで16万1000円、ログ管理オプションが1TBで16万1000円。

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