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ヴイエムウェア、業務システムのクラウド移行をワンストップで支援する「Aria Migration」を提供

2023年5月10日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ヴイエムウェアは2023年5月10日、クラウド移行支援サービス「VMware Aria Migration」の一部機能を提供開始したと発表した。業務システムのマルチクラウド環境への移行(マイグレーション)をワンストップで支援するサービスである。移行の「アセスメント」「計画」「実行」という3つの機能で構成する。初期リリースではアセスメント機能に限って提供する。まずはオンプレミスのVMware vSphere環境からVMware Cloud on AWSへの移行が対象。今後、移行のユースケースを追加する。同アセスメント機能は現時点では無料で提供する。

 ヴイエムウェアの「VMware Aria Migration」は、業務システムのクラウド環境への移行(マイグレーション)を、ワンストップで支援するサービスである(画面1)。移行の「アセスメント」「計画」「実行」という3つの機能で構成する。

画面1:クラウド移行支援サービス「VMware Aria Migration」の画面(出典:ヴイエムウェア)
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 初期リリースでは、アセスメント機能に限って提供する。アセスメントの対象となる移行のユースケースも、まずはオンプレミスのVMware vSphere環境からVMware Cloud on AWSへの移行に限る。今後、移行のユースケースを追加していく。

 ユーザー自身のVMware vCenterを使って、実際のインベントリ情報をベースとしたアセスメントを行える。また、RVToolsなどからオフラインでデータをインポートすることも可能。VMware Aria Migrationからデータをエクスポートして他のツールで使用することも可能である。

現状のシステム構成を把握し、移行の効果を把握

 アセスメントではまず、マシンラーニング(機械学習)を用いて、稼働しているアプリケーションを発見する。リソースをアプリケーションごとに自動で分類し、さらに、リソース使用量をベースとしたカテゴリ(高、中、低、ストレージ、CPU、メモリーなど)にグループ化する。

 その後、移行のスタイル(vLAN別、アプリケーション別など)に基づいて、移行の範囲を設定する。フィルタ機能によって、クラスタ単位やvCenterタグ単位など、各種の粒度で範囲を設定可能である。アプリケーションの依存関係を分析して移行範囲を適切に設定することで、「何を含めて何を除外するか」といった洞察が得られる、としている。

画面2:VMware Cloud on AWSに移行した場合のTCOを分析している画面(出典:ヴイエムウェア)
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 アセスメントの最後では、既存のオンプレミス環境と比較して、VMware Cloud on AWSのコストメリットを分析・把握可能(画面2)。サイジングに関する推奨事項は、VMware Cloud Sizerと整合しており、正確なサイジングの推奨値を提供する。アセスメントで利用するコスト情報はデフォルト値で提供する。コスト要因は想定タブで調整可能であり、微調整によってTCO分析の精度が上がる。

 アセスメント機能は、現時点では無料で提供する。無料アセスメントの対象となるワークロードは、2000VMおよび50万ネットワークフローまで。アセスメントに必要なデータとして、VMware vCenterのインベントリ情報と依存関係をリアルタイムに30日間分収集し、30日後に削除する。

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