[市場動向]
スパコン性能ランキングTOP500の2023年6月版、前回と変わらず1位はFrontier、2位は富岳
2023年5月23日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)
スーパーコンピュータ性能ランキングのTOP500は2023年5月22日、ランキング最新版(2022年6月版)を公開した。LINPACKベンチマーク値の上位10システムについては順位の変動はなかった。1位は、米オークリッジ国立研究所とHPEの「Frontier」(1194.00PFLOPS〈ペタフロップス〉、毎秒119京4000兆回)で、前回(2022年11月版)の1102.00PFLOPSから微増した。1194PFLOPSは1.194EFLOPS(エクサフロップス)であり、現時点でエクサフロップス級のスパコンはFrontierだけである。2位は理化学研究所と富士通の「富岳」(442.01PFLOPS、毎秒44京2010兆回)で、システム構成とベンチマーク値は前回と同じ。なお、富岳はHPCとGraph500の両ベンチマークで7期連続1位となった。
スーパーコンピュータ性能ランキングのTOP500(www.top500.org)は、ランキング最新版として2023年6月版(2023年5月22日発表)を公開した(画面1)。LINPACKベンチマーク値の上位10システムについては、順位の変動はなかった。
1位は、米オークリッジ国立研究所(ORNL)とHPEの「Frontier」(写真1)で1194.00PFLOPS(毎秒119京4000兆回)、2位は理化学研究所と富士通の「富岳」で442.01PFLOPS(毎秒44京2010兆回)だった(関連記事:スパコン性能ランキングTOP500の2022年11月版、前回と変わらず1位「Frontier」、2位「富岳」)。
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なお、上位10システムのうちシステム構成とベンチマーク値に変動があったのは、1位のFrontierと、4位の「Leonardo」の2つ。1位のFrontier(1194.00PFLOPS)は前回(2022年11月版)の1102.00PFLOPSから微増した。なお、1194PFLOPSは1.194EFLOPS(エクサフロップス)であり、現時点でEFLOPS級のスパコンはFrontierのみである。
●Next:HPCG、Graph500、Green500の各ベンチマーク結果
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