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日立、システム運用管理の新版「JP1 V13」、ITシステム全体の健全性を可視化するオブザーバビリティを強化

2023年6月30日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日立製作所は2023年6月30日、統合システム運用管理ソフトウェア新版「JP1 Version 13」を販売開始した。新版では、ITシステム全体の健全性を可視化するオブザーバビリティ(可観測性)を強化した。ITシステム全体の状態が業務サービスにどのように影響するかを一目で把握できるダッシュボードを提供する。SaaS型の運用管理サービス「JP1 Cloud Service」についても、JP1 Version 13の新機能を反映した新版を同年9月29日から販売する。

 日立製作所の「JP1」は、統合システム運用管理ソフトウェアである。新版では、システム監視ツール「JP1/Integrated Management 2」(JP1/IM)を「JP1/Integrated Management 3」に更新し、ITシステム全体の健全性を可視化するオブザーバビリティ(可観測性)を強化した(図1関連記事日立、システム運用管理の新版「JP1 V12.5」、障害対応時の対処案を提示して属人性を排除)。

図1:統合システム運用管理「JP1」のオブザーバビリティ強化の概要(出典:日立製作所)
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 JP1/IMの更新により、クラウドネイティブなシステムの稼働に関わる情報を収集しやすくなった。さらに、ITシステム全体の状態が業務サービスにどのように影響するかを一目で把握できるダッシュボードを新たに用意した。これにより、オブザーバビリティが向上した。

 ジョブ管理も強化し、新製品「JP1/Automatic Job Management System 3 for CSA」をラインアップに追加した。Amazon Web Services(AWS)およびMicrosoft Azureとの連携をGUIベースで設定し、業務部品として活用できるようにするツールである。

 同製品により、クラウドサービスを使って開発した業務プロセスのジョブを実行しやすくなった。また、SAP S/4 HANA CloudなどSaaS型業務サービスと連携した自動化も可能である。オンプレミスと各種クラウドにまたがった業務の立ち上げや改善を迅速化するとしている。

 JP1新版の概要と価格、販売開始時期は表1のとおり。

表1:JP1 V13の概要(出典:日立製作所)
製品名称 概要 価格(税別) 販売開始時期
統合管理 JP1/Integrated Management 3-Manager システムの稼働状況などを監視する統合監視コンソール 82万9500円から 2023年6月30日
ジョブ管理 JP1/Automatic Job Management System 3-Manager 業務を自動で実行するジョブ管理(ジョブスケジューラ)製品(機能強化) 33万5500円から
JP1/Automatic Job Management System 3 for CSA ジョブ管理においてAWS/Azureと連携するための新製品 43万円から
JP1/Automatic Job Management System 3 for EAP SAP S/4 HANA Cloudとの連携(機能強化) 217万8000円から

 JP1 Cloud Serviceの概要と価格、販売開始時期は表2のとおり。

表2:「JP1 Cloud Service」新版の概要(出典:日立製作所)
サービス名称 概要 価格(税別) 販売開始時期
オブザーバビリティ(Observability) システム管理(System Management) 統合管理基盤 月額24万5000円から 2023年9月29日
通報管理(Notification Management) システム異常の発生をビジネスチャットなどで通知 月額8万8000円から
オートメーション(Automation) ジョブ管理(Job Management) ジョブ管理基盤 月額15万3000円から
ジョブ分析(Job Analysis) ジョブ運用データを分析 月額6万6000円から
運用統合 運用統合(Operations Integration) 運用業務の標準化、および障害チケット管理や要員管理など問題解決の迅速化を支援 月額49万5000円から
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