大阪市は、予算編成システムをServiceNowのローコード開発基盤「Now Platform」を使って構築する。登録・確認・承認・管理などの一連の業務フローを整備し、これまで個別に部署間で行っていたファイルやメールのやりとりをNow Platformに移行する。日立製作所が構築を担当し、2024年7月の全面稼働を予定する。ServiceNow Japanが2023年7月28日に発表した。
大阪市は、予算編成システムをServiceNowのローコード開発基盤「Now Platform」を使って構築する。登録・確認・承認・管理などの一連の業務フローを整備し、これまで個別に部署間で行っていたファイルやメールでのやりとりをNow Platformに移行する。日立製作所が構築を担当し、2024年7月の全面稼働を予定する。
同市の予算編成業務では、各部署で表計算ソフトウェアなどによって作成した資料を、紙やメールでやりとりし、取りまとめている。アナログな運用であるため、職員の業務負荷が高い。こうした背景から今回、予算編成業務をシステム化する。業務を効率化し、行政サービスを向上させる。
予算編成をはじめとした内部事務は、多くの職員が関わる行政経営の根幹である。大阪市は、クラウドサービスに予算編成システムを載せる目的として、データの収集・照会・共有・分析などが容易になる点を挙げる。データに基づいた行政経営の戦略立案・実行が円滑になるとしている。業務を可視化することで、職員・組織の業務変革や生産性の向上にもつながる。
なお、システムの基盤として採用したNow Platformは、ローコード開発が可能なPaaS基盤である。環境の変化に応じて、予算編成プロセスを柔軟に変更できる。行政経営が直面する各種の環境変化や不確実性に対して柔軟かつ機敏に対応可能だとしている。
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