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DNSサーバーの負荷テストツール「XACK DNS Tester」、シナリオ/パラメータからDNSクエリーを発行
2023年8月4日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)
DNSサーバー「XACK DNS」を開発・販売しているXACK(ザック)は2023年8月4日、DNSサーバー検証用ソフトウェア「XACK DNS Tester」を同年8月1日から提供開始したと発表した。テスト対象のDNSサーバーに対してDNSのリクエストを発行する製品で、DNSサーバーの負荷テストを容易に実施できる。Linux(Red Hat Enterprise Linux 8以降、Ubuntu 22.04 LTS)で動作する。価格(税別)は300万円から。
XACK(ザック)の「XACK DNS Tester」は、DNSサーバーの負荷テストツールである。テスト対象のDNSサーバーに対して、DNSのリクエストを発行する。一定のアクセス負荷の下で長期的に安定して稼働するかの確認や、性能の限界の測定、負荷に応じたサーバーリソース状態の確認など、負荷テストにおける各種機能を網羅する。
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シナリオファイルとパラメータファイルを記述し、実行時オプションを指定することで、求めるDNSクエリーを発行する。一定間隔あたりの負荷の増加量を指定したり、負荷の上限値を設定したりできる(画面1)。
負荷テストの結果は、統計情報としてCSV(カンマ区切り形式)で出力する。送信クエリー数、NoError応答数、エラー応答数、タイムアウト数といった基本的な統計情報項目に加え、UDP/TCPごとの送信数、UDP/TCPごとのRTT(往復時間)の平均値と最大値、閾値を超えた件数など、各種の情報を記録する。
DNSへの問い合わせのタイプとして、通常のクエリー(A/AAAA/NSレコードなど)に加え、HTTPSレコード(Webサイト)や、NAPTRレコード(SIPサービス)、DS/DNSKEY/NSEC/NSEC3レコード(DNSSEC)などの問い合わせが可能。パラメータファイルではランダム変数が使えるので、IPアドレスの逆引きレコードやランダムサブドメインの確認が容易である。
XACK DNS Testerの稼働OSは、Linux(Red Hat Enterprise Linux 8以降、Ubuntu 22.04 LTS)。価格(税別)は300万円から。