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日立、従量課金/サブスク型のITサービス群「EverFlex」を10分野に拡大
2023年9月21日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)
日立製作所は2023年9月19日、ITサービス群「EverFlex from Hitachi」を拡充した。ITインフラや仮想化基盤など各分野のITサービスをメニュー化し、従量課金やサブスクリプションで利用できる。今回、ラインアップを従来の3分野(データ基盤、仮想化基盤、パブリッククラウド連携)から10分野(マイグレーションやセキュリティなど)に広げた。また、仮想化基盤にコンテナプラットフォーム「Red Hat OpenShift」を追加した。
日立製作所の「EverFlex from Hitachi」は、オンプレミスIT環境を含めて“as a Service型”で利用可能なITサービス群である。ITインフラや仮想化基盤など各分野のITサービスをメニュー化し、従量課金やサブスクリプションで利用できる(関連記事:日立、IaaS「EverFlex」を従量課金/ハイブリッド型で提供、クラウドストレージの無料体験を開始)。
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今回、EverFlexで提供するサービス分野のラインアップを3分野(データ基盤、仮想化基盤、パブリッククラウド連携)から10分野に広げた(図1)。
加わったのは、ミッションクリティカル基盤、マイグレーション、モダナイゼーション、データ保護、セキュリティ、ロケーション、ワークスペース基盤の7分野である。同社が提供してきたITサービスのうち、ハイブリッドクラウドの構築・運用関連で、EverFlexでは未提供だったサービスの一部を取り込んでいる。
既存3分野についても拡充している。仮想化基盤では、VMware vSphereによるサーバー仮想化環境に加えて、Red Hat OpenShift Container Platformのコンテナ運用環境をサービス化。基幹システムに適した構成やパラメータを反映して提供し、クラウド/オンプレミス両方で利用できる。2023年10月2日から提供する。
仮想化基盤のコンテナ基盤では、2023年度第4四半期(2024年1~3月)を目途に、稼働監視やバックアップ/リストアなどオンプレミス環境の運用を省力化するツールを提供する。マネージドサービスの提供も予定する。
サービス拡充のテーマとして日立は、「パブリッククラウドとシームレスに連携可能なオンプレミス基盤」を掲げている。「クラウドとの親和性の高いオンプレミス環境を、短期に、従量課金やサブスクリプションで手軽に実現できるようにした」(同社)。