ビジネスエンジニアリング(B-EN-G)は2023年10月3日、国際会計に対応したクラウド型ERPサービス「GLASIAOUS(グラシアス)」に、生成AIによる対話型アシスタント機能を組み込むと発表した。Azure OpenAI ServiceのChatGPTを利用し、「導入・設定のAIサポート」と「WebマニュアルのChatbot」の両機能を同年11月1日から提供する。
ビジネスエンジニアリング(B-EN-G)の「GLASIAOUS(グラシアス)」は、国際会計に対応したクラウド型ERPサービスである。海外進出企業向けの会計/ERPアプリケーション「mcframe GA」をベースにクラウドサービスとして提供する。海外拠点の財務・業務データ(財務諸表、キャッシュフロー、現預金、販売・購買・在庫データなど)のリアルタイムな把握を可能にする(関連記事:B-EN-G、mcframe GA/GLASIAOUSにAI-OCR連携機能、領収書画像から自動で伝票作成)。
今回、GLASIAOUSに、生成AIによる対話型アシスタント機能を組み込み、「導入・設定のAIサポート」と「WebマニュアルのChatbot」の両機能を開発。2023年11月1日から提供する。生成AIに、Azure OpenAI ServiceのChatGPTを利用する。
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導入・設定のAIサポート機能では、GLASIAOUSの初期導入・設定を支援する。チャットボットで設定の手順、運用方法に合わせたマスターの利用方法と必要なパラメータ設定、残高設定、画面レイアウトなどを提案する。
標準導入手順とドキュメントを提供する「QuickStart」との併用で、効率的に導入・設定でき、システムの利用開始にかかる労力やコストが減るとしている。「SaaS型のGLASIAOUSでも、導入時には組織や業務フロー、利用環境に合わせて各種の設定が必要で、一定のスキルを要する」(同社)問題を解決する。
WebマニュアルのChatbot機能は、チャットボットからGLASIAOUSのマニュアルの検索・参照を可能にする。質問を投じるとマニュアルから解決策や詳細ページを提示する。直接マニュアルにあたるより迅速に探せるとしている。
両機能に続いて、2024年以降に新たなAI機能として以下を順次提供する計画である。
- 汎用検索範囲の拡張/勘定科目レコメンド
- 入出力作業や業務メールの自動化
- AI監査支援
- AI経営戦略支援