国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研、本部:茨城県つくば市)は、財務会計システムの刷新に着手した。分散しデータ連携に難のあった財務会計プロセスの統合を図る。日本オラクルのクラウドERP「Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning」を採用し、システム構築をアクセンチュアが担当する。日本オラクルが2023年10月26日に発表した。
経済産業省所管の公的研究機関である産業技術総合研究所(産総研)は、科学技術を社会実装してイノベーションを生み出し、日本の産業競争力を強化することをミッションに掲げている。第5期中長期目標におけるIT施策の計画では、電子化の促進によって事務手続きを簡素化・迅速化すると共に利便性を高めるため、組織全体で業務システムの再構築を進めている。
原稿の財務会計システムは、複数のシステムに業務が分かれ、UIや操作が統一されておらず、データ連携にも難があったという。そこで、財務会計プロセスを統合するシステムへの刷新を計画した。
システム構成の方針は、原則としてサーバーシステムを構築せず、クラウドのマネージドサービス/SaaSを採用すること。拡張性に関しては、想定外のトラフィックによってシステム性能が低下した際に、リソースの拡張やトラフィックの分散が行える仕組みを要件とした。
これらの要件を満たすサービスとして、日本オラクルのクラウドERP「Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning」を採用。システム構築をアクセンチュアが担当する。