サイオステクノロジーは2023年11月16日、クラウド型ID管理サービス(IDaaS)「Gluegent Gate」に統合ID管理機能を追加した。ID情報のCSV/API経由でのインポート、ID情報配信先の拡大などにより、クラウドサービス(SaaS)に加えて、任意システムのIDを含めて一元管理できるようになった。
サイオステクノロジーの「Gluegent Gate」は、SSO(シングルサインオン)やアクセス制御などを備えたクラウド型ID管理サービス(IDaaS)である。今回、マスターのID情報を各システムに反映するID管理の仕組みを強化した「統合ID管理」機能を追加し、クラウドサービス(SaaS)だけでなく、任意のシステムのIDを統合管理できるようになった(図1)。
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Gluegent GateへのID情報のインポート手段と、Gluegent Gateから外部システムへのID情報の配信手段を拡大することで統合管理を可能にしている。
ID情報のインポート手段は従来、Active Directory(AD)/LDAPに限られていたが、CSV形式ファイル、RDBMS、Gluegent GateのAPI、ワークフローシステム「Gluegent Flow」との連携機能のそれぞれから取り込めるようにした。
ID情報の配信手段はこれまでのSaaSに加えて、AD/LDAP、CSV、RDBMS、API(配布先のREST API)、SCIM(System for Cross-Domains Identity Management)プロトコルに対応した。
統合ID管理機能を利用することで、これまでIDの追加・削除・編集が発生するたびに行っていた各システム・拠点での手動操作が不要になる。また、IDに関わる操作ログを一元管理してID運用のガバナンス強化につなげられる。