医療機器専門商社の松吉医科器械(本社:東京都文京区)は、長年運用してきたAS/400による基幹業務システムをSAPジャパンのクラウドERP「SAP S/4HANA Cloud」で刷新した。システム導入の上流コンサルティング・構築をSIベンダーのフリーダムが担当した。SAPジャパンが2023年12月11日に発表した。
松吉医科器械は、東京都文京区に本社を置く医療機器・理化学機器の専門商社である。同社は、中期経営計画の一環として、オフコン「AS/400」で2000年初頭に構築し、長年運用してきた基幹業務システムの刷新プロジェクトを進めていた。新基幹システムの要件として、迅速な意思決定につながる現場の数字のリアルタイムな可視化、業務の標準化による生産性の向上、柔軟なシステム間連携、事業拡大をサポートする拡張性などを定めた。
これらの要件を満たす製品として、SAPジャパンのクラウドERP「SAP S/4HANA Cloud, public edition」(画面1)を選定。導入プロジェクトを、SAP製品や中堅・中小企業のシステム構築の実績を有するフリーダムが支援し、業務をERPの標準に合わせる「Fit to Standard」の手法を採用した。各種のテンプレートを利用して極力構築コストを抑えた。
拡大画像表示
新基幹システムは、S/4HANA Cloudに備わる財務会計や管理会計、販売管理や購買・在庫管理などの各モジュールを活用し、周辺システムと連携させる予定である。同社のメーカー事業での運用を皮切りに、EC・卸売事業に展開して全社的な運用を計画している。
医療機器 / 製造 / S/4HANA Cloud / SAP / AS/400 / オフコン / レガシーマイグレーション / S/4HANA / フリーダム