キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は2023年12月21日、クラウド型ID管理サービス(IDaaS)「ID Entrance」を提供開始した。ID管理、SSO(シングルサインオン)、アクセス制御などの機能をクラウドで提供する。価格(税別)はIDあたり月額150円。
キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)の「ID Entrance」は、クラウド型ID管理サービス(IDaaS)である。ID管理、SSO(シングルサインオン)、アクセス制御などの機能をクラウドで提供する。
SAMLまたはOpenID Connectを介してID連携可能なWebアプリケーションにSSOログインが可能。ユーザー認証は、ID/パスワードのほか、オプションでクライアント証明書に対応する(図1)。
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特徴として、サポートセンターによる設定代行サービスを標準で提供する。運用の負担となるユーザーアカウントの改廃や、他のクラウドサービスとの連携設定をサポートセンターが支援する。また、ID Entranceの可用性を高めるため、ロケーションが離れた複数のデータセンターで分散構成をとっている。国内で大規模災害が発生した際には、海外に環境を移してサービスを継続する。
ID Entranceの価格(税別)はIDあたり月額150円。 キヤノンITSは今後、連携可能なクラウドサービスを拡充し、多要素認証(MFA)に生体認証を加えてセキュリティと利便性を高めるとしている。
「テレワークの普及などから、利用するクラウドサービスの数が増え、ID管理で大きな作業負荷がかかっている。パスワードの使いまわしや情報漏洩などのリスクも高まる中で、IDaaSに注目が集まっている」(同社)