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損保ジャパン、火災保険業務に生成AIを適用、固定資産台帳の転記を精度95%で自動化

2024年4月25日(木)IT Leaders編集部

損害保険ジャパン(本社:東京都新宿区)は、法人向け火災保険業務に生成AIを適用して業務効率化を図っている。AI insideの「Heylix」を利用して、顧客企業の固定資産台帳から必要な情報を抽出して転記する業務を95%の精度で自動化したという。AI insideが2024年4月24日に発表した。

 損害保険ジャパンは、法人向け火災保険のの案内や契約手続きを同社の代理店が行っている。従来のプロセスでは、担当者が顧客の固定資産台帳を確認・転記するなどして各種書類を作成していた。顧客と同数の固定資産台帳フォーマットが存在し、顧客によっては固定資産台帳の項目数が膨大になる。これらを個別に確認・転記する業務に膨大な時間と労力を費やしていたという。

 そこで、AI insideのAIエージェントソフトウェア「Heylix(ヘイリックス)」の生成AI機能(画面1)を利用して、これらの確認・転記作業を自動化した。担当者が固定資産台帳をHeylixにアップロードするだけで、必要な情報が自動で転記される仕組みである。AIが自律的に文書の構造を認識し、前処理の作業がいらなくなる。読み取り対象外の文書や空欄行など不要な情報が混在していても、必要な情報のみを抽出する。

画面1:「Heylix」の生成AI機能のイメージ(出典:AI inside)
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 Heylixは、生成AI、予測AI、画像認識AIなどを組み合わせたマルチモーダルAIでユーザーの指示に応える。ユーザーがテキスト、画像、数値などのデータをアップロードして、テキストで指示を出すと適切な結果を生成し、各タスクを自律的に実行する(関連記事AI inside、マルチモーダルAI「Heylix」正式版、指示したタスクを生成/予測/画像認識のAIを組み合わせて実行

 損保ジャパンは「従来のAIでは実現が難しいプロジェクトだった」とHeylixを評価。今後、企業向け火災保険に関わる業務プロセス全体のトランスフォーメーションをはじめ、さらなる業務効率化・高度化を図るとしている。

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