CData Software Japanは2024年5月13日、データ同期ミドルウェア「CData Sync」のクラウドサービス(SaaS)版「CData Sync Cloud」を提供開始した。フルマネージド型で提供する。業務アプリケーションにSaaSを利用する企業に向けて、業務データをデータウェアハウスに集約・同期する作業を支援する。
CData Software Japanの「CData Sync」は、SalesforceやServiceNowといったSaaSのデータを、データベースサーバーやクラウド型データウェアハウス(DWH)にノーコードで複製可能なデータ同期/統合ツールである。300種類超のデータソースを30種類のデータベースに同期可能である(関連記事:データ同期ツール「CData Sync」、DWHからSalesforceに処理後のデータを書き戻す“リバースETL”が可能に)。
今回、業務アプリケーションにSaaSを利用する企業に向けて、CData Syncをクラウドサービス(SaaS)/フルマネージド型で提供する「CData Sync Cloud」をリリースした。サーバーを構築・管理することなく、DWHにデータを集約・同期できる。
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CData Syncでは、ノーコードでデータ収集ジョブを設計できる。業務データをDWHにコピーするデータパイプラインを、「データソースとなるSaaSアプリケーションへの接続」「データの同期先となるデータベース/DWHの指定」「データ同期ジョブの設定」の3ステップで構築可能である(図1)。
また、ソースデータの抽出とDWHへのインポートだけでなく、データ型を含むスキーマ情報の検出やSQLによるデータの操作なども可能である。このほか、データ転送量を抑える差分更新、データベースをソースとした際のCDC(変更データキャプチャ)、データの変更をDWH側で保存するヒストリーモード(SCD:Slowly Changing Dimension)、DWH側でのデータ変換のためのdbt連携、Salesforceへの“リバースETL”などの機能を揃えている。
CData Sync Cloudの上位モデルは、クエリー数やレコード数での従量課金ではなく、一定の接続数をベースに固定額で提供する。