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ERP「HUE」がMicrosoft Copilotと連携、会計データを利用して回答─ワークスアプリケーションズ

2024年7月8日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ワークスアプリケーションズ(WAP)は2024年7月8日、ERP(統合基幹業務システム)パッケージ「HUE」にAIアシスタント「Microsoft Copilot」との連携機能を追加したと発表した。データ入力やルーチン業務をAIで効率化・自動化可能になるほか、経営・管理職層は必要なデータや洞察を獲得可能になるとしている。

 ワークスアプリケーションズ(WAP)の「HUE」は、ERPアプリケーションである。最近の機能強化として、日本マイクロソフトの生成AIサービス「Azure OpenAI Service」やクラウド基盤のMicrosoft Azureなどを通じ、AI機能を強化している(関連記事ERP「HUE」がAzure OpenAI Serviceと連携、2023年後半にかけてAI機能を順次リリース)。

 今回、HUEのプラグイン機能で、「Microsoft Copilot for Microsoft 365」との連携が可能になった。ユーザーがMicrosoft Teamsのチャットで質問すると、生成AIがHUE内の会計データとMicrosoft 365内の資料やメールなどの企業データを組み合わせて回答する仕組みである。この連携により、文章作成からデータ分析、図表作成まで、各種の個人タスクを効率化する。

画面1:Teams上で支払依頼書を表形式にまとめる事例と操作例(出典:ワークスアプリケーションズ)
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 画面1は、Teams上で「今月の支払依頼書を表形式で表示してください」と指示した際に、Copilot for Microsoft 365が支払依頼書を表形式にまとめた画面である。HUE内のデータベースから支払依頼書を検索し、必要なデータをリアルタイムで取得して表形式で一覧を整形し、さらに回答のソースとなるリンクもあわせて表示している。

 Copilotを自社向けにカスタマイズ可能な「Microsoft Copilot Studio」を用いると、データの取得や整形だけでなく、ERPデータを活用した業務プロセスの自動化が可能になる。プログラミングすることなく、簡単な画面操作で自動化の設定が可能である。例えば、与信調査で発生する調査フローをMicrosoft Copilot Studioで自動化すると、生成AIが過去の取引履歴をチェックし、与信を自動で判断する(図1)。

図1:Microsoft Copilot Studioで設定した与信確認のフロー例(出典:ワークスアプリケーションズ)
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ワークスアプリケーションズ / Microsoft Copilot / HUE / ERP / 生成AI / Azure OpenAI Service

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