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JAつがる弘前、りんごの在庫管理アプリを内製開発、年間500時間の工数を削減

2024年7月18日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

つがる弘前農業協同組合(本店:青森県弘前市、JAつがる弘前)は、りんごの在庫管理のためのモバイルアプリを内製開発した。アステリアのモバイルアプリ作成ツール「Platio」を用いて開発し、報告から集計までの一連の在庫管理業務において年間で約500時間の工数を削減した。出荷先である卸売市場への在庫数の報告も、約3時間の前倒しが可能になった。アステリアが2024年7月18日に発表した。

 JAつがる弘前は、組合員が生産するりんごを中心に、年間約5万トンの農作物を販売している。販売以外にも、取り扱う果物・野菜・穀物の保管(品質管理)、包装や等級の選別など、出荷までの在庫管理業務を行っている。

 これまで、7拠点ある貯蔵庫では、在庫数を毎日紙に記録し、清書した報告書を事務所にファクスで提出していた。しかし、紙によるアナログな管理手法であったことから、人為的な記録・転記ミス、集計までのタイムラグの発生、報告書の保管スペース確保などが課題になっていたという。

写真1:りんご在庫管理アプリで在庫数を報告する様子(出典:アステリア)

 そこで、アナログな在庫管理業務を改善するため、アステリアのモバイルアプリ作成ツール「Platio」を導入し、保有在庫の品種・等級・数量などを記録・報告できる「りんご在庫管理アプリ」を内製開発。Platioの導入から約2カ月で在庫管理アプリを運用開始している(写真1)。

 在庫管理の電子化により、紙による報告書の運用やファクスでの連絡などのアナログ業務を撤廃。報告から集計までの一連の在庫管理業務において、年間で約500時間の工数を削減した。出荷先である卸売市場への在庫数の報告も、約3時間の前倒しが可能になったという(図1)。

図1:りんご在庫管理アプリ導入前後の業務フロー(出典:アステリア)
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 また、電子化により、在庫数をリアルタイムで共有できるようになった。アプリへの情報入力だけで報告が完了するため、情報転記による入力ミスも滅った。

 「これまでは翌日の販売在庫数を管理するだけだったが、過去の販売在庫数もデータとして蓄積できるようになった。作業員も、販売在庫数を手書きする作業やファクスで送る手間から解放された。青果の出荷では前日に出荷量や価格を決めるが、毎日の作業時間が3時間短縮できたことで販売作業を効率化できた」(JAつがる弘前)

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