オプティムは2024年8月16日、モバイルデバイス管理(MDM)/クライアントデバイス管理ソフトウェア「Optimal Biz」に業務端末向けのメニューを追加したと発表した。汎用のスマートフォン/タブレットを特定の業務専用端末として利用するための仕組みを提供する。
オプティムの「Optimal Biz」は、スマートデバイス(Android、iOS)やPC(Windows、macOS)で動作するモバイルデバイス管理(MDM)/クライアントデバイス管理ソフトウェアである(関連記事:オプティム、モバイルデバイス管理ソフト新版「Optimal Biz 9.21.0」、Windowsアプリの実行ログを収集/可視化)。
デバイス管理の一般的な機能を網羅する。インストールされたアプリケーションを把握・管理するインベントリ管理、指定したアプリケーションの利用制限、Webサイトの接続制限、ウイルス対策、VPN接続、端末紛失時のリモートロック/消去などである。
今回、店舗内や物流・工場などの現場でスマートフォン/タブレットを利用する際の管理メニューを追加した。汎用のスマートフォン/タブレットを特定の業務専用端末として利用するための仕組みを提供する(図1)。
iPhone/iPadの場合、端末にインストールしたアプリから1つを指定し、強制的に最前面で画面を固定し、他のアプリやホーム画面、端末機能を使えないように制御する。端末のスリープ/スリープ解除ボタンの無効化やリモート再起動などが可能になる。Android端末の場合、デバイスのホーム画面を変更して利用可能なアプリのみを表示する「Optimal Biz Gadget」を提供する。
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また、端末にアプリ/ファイルを配信する機能が加わった。管理サイト上から端末に対して、組織や役職などのメンバー分類ごとに、遠隔から一括でアプリのセットを配信可能である。アプリが対応していれば、配信時に認証情報やユーザー情報などの設定も付加できる。Android端末向けのファイル配信では、アプリやアプリの設定ファイル・データを遠隔から配信する(図2)。
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このほか、メニューから端末紛失時のリモートロック/リモートワイプ機能がある。遠隔から対象の端末をロックまたは初期状態に戻すことができる。