[市場動向]

PwCとリーナー、調達業務スキルの継承支援で協業、ベテラン人材のスキルを体系化

2024年9月4日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

PwCコンサルティングとLeaner Technologiesは2024年9月2日、調達業務のスキルを継承する取り組み「Rapid sourcing transformation」で協業したと発表した。ベテラン人材の頭の中にあるスキルを掘り起こし、若手人材が獲得できるように体系化したうえで、スキルの継承を進め、効果へとつなげる支援を行う。

 PwCコンサルティングと調達・購買部門向けクラウドサービス「リーナー」を提供するLeaner Technologies(以下、リーナー)は、調達業務のスキル継承を支援する取り組み「Rapid sourcing transformation」で協業する。ベテランの頭の中にあるスキルを掘り起こし、若手人材が獲得できるように体系化したうえで、スキルの継承を進め、効果へとつなげる支援を行う(図1)。

図1:調達業務のスキルを継承する支援の流れ(出典:PwCコンサルティング、Leaner Technologies)
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 協業の背景として、調達・購買は重要な業務であるにも関わらず、変革が進んでいないことを挙げている。理由として両社は、システム形態の選択肢がオンプレミスなどに限られること、検討から利用までの時間が長く、設計や開発を含めて数年かかるケースも多いこと、投資金額が累計で数億円を超えるなど大きくなることなどを指摘する。

 これらの課題を解決するため、PwCの支援ノウハウや業界知見、実行支援体制と、リーナーのクラウドサービス(「リーナー見積り」など)などを組み合わせる形で取り組む。「顧客がより迅速に見積り領域の業務改革を実現できるよう支援する。協業により、戦略の立案から、業務効率化、戦略的業務へのシフトまで、調達業務を包括的に支援する」(両社)としている。

 なお、リーナーが提供しているクラウド型調達業務アプリケーションは、これまでメールや電話、バイヤーのスキル・経験に依存していたアナログな調達業務のプロセスを、見積依頼から仕入先選定まで一貫して電子化する。これにより、定型業務を標準化し、作業工数を削減する。クラウドに蓄積したデータを分析・活用することで、バイヤーの経験やスキルを体系化し、次世代に継承する環境を整えることが可能だとしている。

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