Jiteraは2024年9月12日、クラウド型ソフトウェア開発ツール「Jitera」の提供を開始した。PHP、Ruby on Rails、JavaScript(Node.js、React)などによるWebアプリケーションのソースコードを、GUIベースのエディタから生成AIを用いて自動生成する。
Jitera(ジテラ)の「Jitera」は、Webアプリケーションの設計書やソースコードをAIが自動生成するクラウド型開発ツールである。GUIエディタと生成AI/LLM(現時点ではChatGPT/GPT-4o)を利用し、フロントエンドからバックエンドまで幅広い要素のコードを生成する(画面1、関連記事:ソースコードを自動生成するローコード開発ツール「Jitera」、ベータ版を提供開始)。
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現時点で自動生成可能なソースコードは、バックエンドがPHP Laravel、Node.js(JavaScript)、Ruby on Rails。フロントエンドがReact.js、React Native、Next.js。近日中に、Java SpringやPython Flaskにも対応する予定である。
既存のプロジェクトがある場合、GitHubリポジトリからアプリケーションのコード一式をJiteraにインポートすると、生成AIがシステム設計書を作成する。現状の設計を設計書に起こすことで、大規模プロジェクトの場合でも全体を把握しやすくなるとしている。
既存のプロジェクトがない場合も、Jiteraに直接要件定義を入力することで、自動でシステムを設計する。要件定義の内容から、データベース、業務ロジック、APIを作成する。AIによる設計が理想の仕様と異なる場合は、工程ごとに手動で修正が可能である。
要件定義の自動生成も行える。デザインツール「Figma」のデータをインポートすると、データをAIが解析して要件定義を出力する。Jitera上で要件定義を作成する場合と同様に、データベース、業務ロジック、APIを自動作成する。
最終的には、フロントエンドとバックエンド両方のソースコードを自動で生成する。開発における各工程で、チャットから生成AIを利用可能である。チャットはVSCode上でもプラグインから使える。合わせて、AIによる開発生産性向上の効果を報告するレポートを作成する。