[事例ニュース]
帝都自動車交通、intra-martを導入して社内の申請・承認システムを一元化
2024年9月17日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)
タクシー・ハイヤー業界大手の帝都自動車交通(本社:東京都中央区)は、紙ベースの経費申請・承認ワークフローの電子化に取り組んだ。NTTデータ イントラマートのWebアプリケーション開発・実行基盤「intra-mart」を導入し、既存のワークフロー含め社内の申請・承認システムを一元化している。NTTデータ イントラマートが2024年9月17日に発表した。
帝都自動車交通における経費申請・承認は従来、アナログな手段のままだった。Excel申請書に内容を入力して紙に印刷し、関連証跡を貼り付けたうえで回付、押印していた。申請側と承認側の双方で紙を保管していたため、書類の保管スペースや監査時の書類準備にも課題があったという。
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こうした中、2024年1月の電子取引データ保存義務化(改正電子帳簿保存法)への対応を契機に、既存のワークフローシステムを統合しつつ、社内の申請・承認システムを一元化することを決定。NTTデータ イントラマートのWebアプリケーション開発・実行基盤「intra-mart」を導入した。NECネクサソリューションズが導入を支援した(図1)。
intra-martの選定にあたっては、一般的ではない組織構造でもワークフローを組めること、ローコード開発とスクラッチ開発の両方で内製開発できること、ユーザー数に限らずCPU単位の課金体系であることの3点を評価した。その導入効果として以下の4つを挙げている。
- ペーパーレス化により、紙書類の保管スペースを削減。以前は「小さな会議室が1年で埋まる」ほどだったという。
- 経費精算プロセスを電子化し、申請から承認までのリードタイムを短縮。
- 承認フローと承認ステータスを可視化してガバナンスを強化。
- 立案書以外の各種申請ワークフローを1つのシステムに統合。
帝都自動車交通は今後、2025年度を目途に、未統合の立案書システムをintra-martに統合する。また、会計システムなどの基幹業務システムと連携して各種データを取り込むハブとしてもintra-martを活用する予定である。