[事例ニュース]

沖縄県、ノーコードのデータ連携ツールを活用し、内部統制業務の集計作業を4割削減

アステリアの「ASTERIA Warp Core」を導入

2024年10月22日(火)IT Leaders編集部

沖縄県(県庁所在地:沖縄県那覇市)は、業務プロセスやシステム環境を見直す「行政DX」を推進する中、ノーコード型のデータ連携ツールを用いた業務改善に取り組んでいる。アステリアの「ASTERIA Warp Core」を導入して、これまでコピー&ペーストで共有していたExcelファイルのデータ連携を自動化し、内部統制業務の集計作業工数を40%削減している。アステリアが2024年10月21日に発表した。

 沖縄県は、2022年9月に「沖縄県DX推進計画」を策定し、業務プロセスやシステム環境の見直しによる行政運営の質の向上を目指している。その過程で、ノーコード型のデータ連携ツールを活用した業務改善に取り組んでいる(図1)。

図1:沖縄県によるデータ連携ツールの利用イメージ(出典:アステリア)
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 データ連携ツールに、アステリアの「ASTERIA Warp Core」を採用した。プログラミング経験のない職員でもシステム構築を進められ、業務部門側で運用・メンテナンスできることや、Excelの数式・マクロによる処理の可視化、複雑な集計・データ分析が必要なプロセスでも属人化しない仕組みなどを評価した。

 検証では10日間をかけて、これまでコピー&ペーストで共有していた複数のExcelファイル同士のデータ連携を自動化する仕組みを構築した。複雑な計算式やマクロを組むことなく、データの集計・統合などのプロセスを可視化することができたという。煩雑な業務を撤廃したことで、内部統制業務の集計作業工数を40%削減した。属人化していたデータ連携やメンテナンス作業をだれでもあたれるようになり、システムのブラックボックス化を解消している。

 現在、沖縄県は、セミナー・動画などのコンテンツ活用やハンズオン研修を通じて、庁内職員のスキルアップを積極的に実施し、庁内におけるDX人材の育成を強化している。庁内全体から業務課題を募集し、蓄積した知見やノウハウの下、Warp Coreを活用した業務効率化の試行を重ね、現場業務のデジタル化を推し進めていくとしている。

 ASTERIA Warpは、異なるシステム同士のデータ連携をノーコードで行えるミドルウェア。各種アダプタを介して各種システムに接続し、これらのデータをルールに基づいて変換し、外部システムに引き渡す。中小企業向けに機能を絞り、Warpの主要機能を月額3万円(税別)のサブスクリプションサービスとして提供している。

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