[新製品・サービス]
ERPと連携する外部拡張アプリをローコード開発できる「intra-mart ERP Value Solution」
2024年11月15日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)
NTTデータ イントラマートは2024年11月12日、ERP連携アプリケーション向けローコード開発ツール「intra-mart ERP Value Solution」を発表した。同年11月1日から提供している。SAP ERPへのアドオン開発を極力避け、SAP ERPと連携する外部拡張アプリケーションをローコードで開発可能なツールである。
NTTデータ イントラマートの「intra-mart ERP Value Solution」は、SAP ERPと連携する外部の機能拡張アプリケーションを、ローコードで開発可能なツールである。ERPの外部に機能を用意して連携させることで、ERPへのアドオン開発を避けることが可能になる(図1)。
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SAP ERP導入企業のトレンドについて同社は「S/4HANAに移行するとともに、ERPを標準に近い形で活用しつつ、外部拡張開発をローコード開発基盤上で別途開発し、これをS/4HANAとリアルタイムにAPI連携させるアーキテクチャ」であると説明する。
今回用意したintra-mart ERP Value Solutionは、SAP ERPの知見が少なくても、SAP ERPと連携した外部拡張アプリケーションをWebアプリケーション開発・実行基盤「intra-mart」上で高速に開発可能なツールである。S/4HANA連携、データカタログ、アプリケーションテンプレートなどを提供する。
S/4HANAからデータを取得してintra-martのリポジトリへと複製する連携コネクタを提供する。S/4HANA側での開発を伴わずに、intra-mart側のみで外部拡張アプリケーションの開発が完結する。これまで敷居が高かったSAP外部拡張アプリケーション開発を、低コストかつ短納期で実現可能だとしている。
S/4HANAで扱うデータ構造を整理したデータカタログを提供する。業務の用途に合わせて必要なデータを容易に確認・選択可能になる。これにより、要件定義と開発の工数が最小限に抑えられるとしている。
カスタマイズ可能なアプリケーションテンプレートも提供する。独自のアプリケーションをゼロから開発する必要がなく、テンプレートを基にした開発が可能である。