インターネットイニシアティブ(IIJ)は2024年11月28日、クライアントPC調達・導入支援サービス「IIJ PC展開支援ソリューション」に「セルフキッティングオプション」を追加し、提供を開始した。クリーンインストール済みのPCにUSBメディアを差し込むだけで、ユーザー自身でキッティング作業を行える。
インターネットイニシアティブ(IIJ)の「IIJ PC展開支援ソリューション」は、エンドユーザーのクライアントPCを、情報システム部門に代わって導入・設定するサービスである。PCの調達からキッティング、アプリケーションのインストール、機器の配送・設置、起動・ログイン確認までワンストップで提供する。購入以外にレンタルも選択できる。
キッティングは、マスターイメージを作成して各PCにコピーする「クローニング方式」と、マスターイメージを用いずにシナリオベースで各PCに設定を施す「マスターレス方式」から選べる。マスターレス方式では、OSやアプリケーションのインストールや設定の手順をシナリオ化し、個々のPC上でこれを自動で実行する(関連記事:IIJ、PC調達・導入支援SIにマスターイメージを使わない「マスターレスキッティング」を追加)。
マスターレス方式で使うシナリオは、PCのメーカー/機種やWindowsのバージョンを問わずに作成でき、バリエーションが多い環境にも向く。合わせて、社内のドメイン参加や企業固有の業務アプリケーションのインストールといった個別作業もRPAを利用して自動化する。
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今回、マスターレス方式を利用するユーザーに向けて、キッティングのシナリオをUSBメディアで提供する「セルフキッティングオプション」を追加した。クリーンインストール済みのPCにUSBメディアを差し込むだけで、ユーザー自身でキッティング作業を行えるようになった。シナリオを更新した際には、更新を反映したUSBメディアを提供する(図1)。
従来は、人事異動やPCの交換、故障などによってPCの再キッティングが必要になった場合、キッティングセンターにPCを送付して作業を待つ必要があった。今回、ユーザー自身でキッティング作業を完了できるようにしたことで、再キッティングの際に、手間なくをエンドユーザーにPCを配布可能になった。