PFUは2024年12月3日、文書管理ソフトウェア「DocuWare」において、クラウド(SaaS)版に加えてオンプレミス版の販売を開始した。企業内のサーバーでデータを管理可能である。請求書処理、受注処理、契約書管理、稟議申請/起案、品質保証/技術の管理など、文書が介在する業務プロセスを効率化する。
「DocuWare(ドキュウェア)」は、リコーのグループ会社である独DocuWareが開発した、ワークフロー機能などを備えた文書管理ソフトウェアである。請求書処理、受注処理、契約書管理、稟議申請/起案、品質保証/技術の管理など、文書が介在する業務プロセスを効率化する(図1)。
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請求書処理の場合、郵送やダウンロードサイトなど紙と電子が混在する請求書の処理フローを一元化でき、申請・承認もオンラインで完結する。DocuWareで管理している請求書データを会計システムの画面上でワンタッチで検索表示するといったシステム連携も可能である。
リコー子会社のPFUは、クラウド(SaaS)版のDocuWareの販売に加えて、オンプレミス版を販売する。ユーザー企業は、物理サーバー、IaaS環境、プライベートクラウドなど運用環境を選択可能である。企業内のサーバーでデータを管理でき、データの保管方法や設置場所をポリシーに応じて決められる。基幹システムなど外部システムと連携するためのAPIも用意している。
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図2はシステム構成例である。DocuWareサーバーの稼働OSは、Windows Server 2016以降で、データベースはSQL Server 2016以降またはMySQL 5.6-5.7/8に対応する。OCR機能のIntelligent Indexingサーバーの稼働OSはWindows Server 2019で、データベースはSQL Server 2019以降。クライアントはWebブラウザまたはWindowsアプリケーションに対応する。
価格(税別)は15ライセンス、OCR機能を含んで初年度476万4000円、次年度以降の年額82万1000円。導入支援サービスは個別見積もり。必要に応じて事前検証、導入、運用、カスタマイズによる機能追加などのSIサービスを提供する。
なお、オンプレミス版は、条件によってクラウド版よりもコストが下がる。ユーザー指名ライセンス以外に同時接続ライセンスも利用できるなど、利用する機能に絞ってライセンスを購入可能である。