[市場動向]

「OTシステムに特化したセキュリティが必要」、OPSWATのCTOがITセキュリティとの違いを解説

専用装置の可視化や長期運用への対策が課題に

2024年12月11日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

米OPSWATは、オフィスや業務システムなどのIT環境に加え、工場などの産業用制御システムが稼働するOT環境をサイバー攻撃から保護することをミッションに、IT/OTの両システムを対象にしたセキュリティ製品を提供している。同社でOT担当CTO(最高技術責任者)を務めるエリック・ナップ(Eric Knapp)氏は、ITと比べてOTネットワークの監視・管理が難しいことを示し、OTを安全に運用するために必要なセキュリティ施策を説いた。

写真1:OTセキュリティの課題と解決策を説明する、米OPSWAT OT担当CTOのエリック・ナップ氏
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 米OPSWAT(オプスワット、日本法人:OPSWAT Japan)は、CDR(コンテンツ無害化・再構築)によるマルウェア対策製品「MetaDefender」シリーズを提供しているセキュリティベンダーである。オフィスや業務システムなどのIT環境に加え、工場などの産業用制御システムが稼働するOT環境をサイバー攻撃から保護することをミッションにしている。

 OTの中でも、設備などを物理的に制御可能なシステムはCPS(サイバーフィジカルシステム)と呼ばれる。米OPSWATでOT担当CTO(最高技術責任者)を務めるエリック・ナップ(Eric Knapp)氏(写真1)は、「重要インフラのCPSを保護する需要が高まっている」と指摘する。

 OTセキュリティの需要が高まる一方、市場では「OTセキュリティに関する専門知識が足りていない」とナップ氏は指摘する。「IT向けに作られた製品をOTの監視・管理に使おうとしているケースが見受けられる。OTに特化した製品が必要だ」(ナップ氏)という。

●Next:ITとは様相が異なる、OTの監視・管理・セキュリティ

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