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Btrieve/SQLデータベース新版「Actian Zen v16」、Web連携システム向けライセンスを追加

2024年12月24日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

エージーテックは2024年12月20日、米Actianの組み込み向けデータベース管理システム新版「Actian Zen v16」を販売開始した。新版では、同時接続数ライセンスにWebアプリケーションサーバー向けを追加したほか、CPUコア数ライセンスを追加している。また、Actian Zenデータベース間でデータを同期させるコマンドラインツール「EasySync」が加わった。

図1:Actian Zenのアーキテクチャ(出典:エージーテック)
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 エージーテックが販売する「Actian Zen」は、米Actian(アクティアン)が開発した組み込み向けデータベース管理システム(DBMS)である(図1)。

 Actianが2013年に買収した米Pervasive SoftwareのDBMS「Pervasive PSQL」をリブランドした製品で、ISAM(Indexed Sequential Access Method:索引付き順次アクセス方式)トランザクション処理に対応したNoSQLデータベース「Btrieve(ビートリーブ)」を源流としている。インストールサイズは170MBと軽量である。

 Btrieveのデータアクセス手段「Btrieve API」を利用できるのが特徴。Btrieveのレイヤー上に論理テーブルを生成し、ODBC/JDBC/ADO.NETなどのデータアクセスミドルウェアを介したSQLアクセスが可能である。アプリケーションからは、Btrieve APIとSQLを状況に応じて使い分けられる。

 Btrieve APIは、データをバイナリで格納し、アプリケーション側で定義したデータ属性(型と長さ)に基づき、ローレベル関数(オペレーション)とキー(インデックス)でアクセスする。通常のSQLによるアクセスと異なり、ODBCなどのミドルウェアのオーバーヘッドがないため、軽量かつ高速に動作する。アプリケーションにデータベースアクセスの仕組みを組み込むためのSDKを開発言語ごとに無料で提供している。

 新版のv16ではライセンス体系を拡充した。同時接続数ライセンス「Enterprise Server」をWebアプリケーションサーバー経由で利用できる「Enterprise Server for Web Applications」を追加している。また、同時接続数ではなくファイルサイズに応じたライセンス「Cloud Server」を、CPUコア数ライセンスの「Cloud Server Core Edition」に置き換えている。

 新版ではまた、Actian Zenデータベース間でデータを同期させるコマンドラインツール「EasySync」を追加している。新規作成または更新レコードのレプリケーションを自動化する。同期する2つのデータベースは、それぞれ異なるサーバー上にあっても同じサーバー上にあっても構わない。同期の頻度はほぼリアルタイムにすることも、長い間隔を空けてスケジュール設定することもできる。

 Actian Zenの動作OSはWindows、macOS、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)、SUSE。CPUアーキテクチャはx86またはArm(RHELとSUSEのみ)。

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Actian / エージーテック / NoSQL / 組み込み / DBMS

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