ソリトンシステムズは2024年12月24日、IDaaS(ID管理/認証クラウドサービス)「Soliton OneGate」に、大規模環境での運用性を高める機能を追加した。ユーザーに管理タグを付与できるようにしたほか、部署や関連会社ごとに管理権限を運用管理者に委任できるようになった。システム管理者は利用者管理タグを用いて管理対象を絞り込みながら設定などを行える。
ソリトンシステムズの「Soliton OneGate」は、IDaaS(ID管理/認証クラウドサービス)である。Microsoft 365など各SaaSのID管理機能とSSO(シングルサインオン)機能をクラウド型で提供する。
Active Directory(AD)とデジタル証明書を用いて、ユーザーや端末を認証する。Windowsにログインすれば、各SaaSにパスワードレスでログイン可能である(関連記事:ソリトンシステムズ、IDaaS「Soliton OneGate」でリスクベース認証が可能に)。
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今回、大規模環境での運用性向上のための機能強化がなされた。「利用者管理タグ」をユーザーに付与する機能により、所属部門やセキュリティレベルなどに応じてタグを使い分けられるようになった。タグは、ID連携元となるActive Directory/Entra IDで管理しているユーザー属性やセキュリティグループ、OU(組織)情報と同期する(図1)。
また、部署や関連会社ごとに管理権限をシステム管理者に委任する機能が加わった。委任を受けた管理者は、利用者管理タグを用いて管理対象を絞り込みながら、設定などを実行できる。
このほか、Microsoft 365を複数ドメイン構成で運用している環境で、Soliton OneGateで管理できるようになった。加えて、エンドユーザーごとに異なる言語設定に対応し、設定した言語で通知メールや利用者ポータルを表示できる。さらに、ログ転送(Syslog)を暗号化するSyslog over TLSを実装した。