[事例ニュース]
明治安田生命、生成AIの活用に300億円投資、デジタル秘書を全従業員に展開、内製人材も育成
2025年1月16日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)
明治安田生命保険(本社:東京都千代田区)は2025年1月16日、生成AIなどの先端技術を全社横断で実装することを目的に、アクセンチュアと2030年3月までのパートナーシップ契約を締結したことを発表した。2024年10月、全国約3万6000人の営業職員が使うデジタル秘書「MYパレット」を導入した。投資規模は現時点で約300億円を想定。取り組みを内製で継続するためのコア人材を少なくとも300人育成する。
明治安田生命保険は、生成AIなどの先端技術を全社横断で実装することを目的に、アクセンチュアと2030年3月までのパートナーシップ契約を締結した(写真1)。社内に専担組織「デジタルイノベーションHub」を設立し、アクセンチュアの伴走を受けながら、業務変革と人材育成に取り組む。投資規模は現時点で約300億円を想定。取り組みを内製で継続するために必要な人材を、社内に少なくとも300人育成する。
図1:約3万6000人超の営業職員一人ひとりを支援する、生成AIを活用したモバイルシステム「デジタル秘書 MYパレット」の概要(出典:アクセンチュア)拡大画像表示
パートナーシップの下、生成AIなどを用いて全従業員の業務を効率化・高度化する「デジタル秘書」を開発する。すでに2024年10月、営業職員約3万6000人超に向けた「デジタル秘書 MYパレット」を導入。生成AIと顧客情報を活用したモバイルアプリで顧客との面談を支援する(図1)。
MYパレットの機能として、顧客の属性や趣味嗜好、地域のイベント情報などの各種データをAIが営業現場で瞬時に分析し、営業職員に対して、適切なコミュニケーションのアドバイスを面談中にリアルタイムに実施する。顧客訪問後の情報入力も音声などで容易に行える(画面1)。
画面1:「デジタル秘書 MYパレット」の利用イメージ。顧客と営業担当者の会話音声をリアルタイムに文字起こししながら、提案すべき案内を自動で提示する。終了後の面談記録や面談のお礼メッセージなどを自動で生成する機能なども備える(出典:アクセンチュア)拡大画像表示
今後は、MYパレットの機能を拡張しつつ、営業職員だけでなく、明治安田の全職員一人ひとりの業務を支援するデジタル秘書を導入する。
写真1:明治安田生命保険で取締役代表執行役社長を務める永島英器氏(左)と、アクセンチュアで代表取締役社長/CEO兼アジアパシフィック共同CEOを務める江川昌史氏(右)拡大画像表示
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