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OKI、モノの位置と在庫情報をRFタグやQRコードで管理・追跡する「SHO-XYZ」

2025年1月21日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

沖電気工業(OKI)は2025年1月21日、クラウド型位置情報・在庫管理システム「SHO-XYZ(ショザイ)」を同年3月から販売すると発表した。保管した製品や設備品などのモノにQRコードやRFタグを貼り付け、スマートフォンで保管位置や在庫情報を管理・追跡できる。モノの紛など現場の課題を解決する。料金(税別)は月額5万円から。小規模倉庫や投資が難しい工場などでも導入しやすいとしている。

 沖電気工業(OKI)の「SHO-XYZ(ショザイ)」は、モノの位置情報と在庫情報を、RFタグやQRコードなど各種の方法で管理するSaaS型のシステムである。スマートフォンから保管位置や在庫情報を管理・追跡できる(図1)。

図1:位置情報・在庫管理システム「SHO-XYZ」の概要(出典:沖電気工業)
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 パレットやコンテナにRFタグを貼り付け、搬送するフォークリフトなどにRFIDリーダーを取り付けると、RFタグの検知状態から搬送状態を分析し、搬送開始・終了を自動判別できる。一般的な倉庫管理システムで必要な入出荷などの管理機能も備える。

 位置情報の読み取りは、屋外ではGPS、屋内ではRFタグやビーコン(Beacon)などのセンサー、QRコードの読み取り、手入力など現場に合わせた運用に対応する。運用形態としてフォークリフトやハンドフォークのほか、ハンドキャリーでも利用できる。

 モノの位置を登録すると、地図アプリからモノの位置が確認可能になる。現場でのモノの紛失事故を抑制し、捜索時間を短縮する。OKIの自社倉庫を使った実証実験では、モノの捜索時間が約75%短縮されたという。

 外国人労働者の利用に向けて多言語に対応する。言語シートを作成しておくことで、アプリから言語を設定できる。多言語対応のほか、現場で使われている特有の用語・表現で表示することも可能である。

 料金(税別)は月額5万円から。小規模倉庫や投資が難しい工場などでも導入しやすいとしている。また、製品によってはモノの保管位置を追跡するのに高価な専用機器などが必要になるが、SHO-XYZではスマホやRFタグなどの汎用/市販品を使うことで導入費用を抑えられる。

 OKIは、販売目標として2028年度までに累計13億円を挙げている。以下のような業種の課題からサービスの開発・提供に至ったという。

 「倉庫業や製造業などモノを保管する業務では、保管場所の管理業務が属人的になりやすく、人的ミスによりモノが行方不明になることが日々発生している。原因は保管場所の記録漏れや誤登録である。小規模な倉庫では人の記憶に頼った管理が多く、一時的にモノが紛失して捜索に時間が取られるなどで、予定された期日に出荷できない問題も発生している」(OKI)

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