セイコーソリューションズは2025年12月19日、コンソールサーバー「SmartCS」の新モデル「NS-2260」を提供開始した。従来モデル「NS-2250」と同様、最大48ポートのシリアルコンソール接続を収容し、処理能力を向上させている。
セイコーソリューションズの「SmartCS」シリーズは、ネットワーク機器へのコンソール接続を集約して管理するコンソールサーバーである(関連記事:コンソールサーバー「SmartCS」がWeb APIに対応、外部ツールからコンソール情報を取得可能に)。
「NS-2260」(写真1)は、SmartCSの新モデルで、従来モデルの「NS-2250」と同様、最大48ポートのシリアルコンソール接続を収容する。新モデルでは処理能力を向上させている。
写真1:コンソールサーバー「SmartCS NS-2260」の外観(出典:セイコーソリューションズ)拡大画像表示
ネットワーク機器は、シリアルケーブルを介してコンソール端末(PC上で動作する端末エミュレータソフトなど)を接続するためのコンソールポートを備えている。ネットワーク管理者は、機器がIPネットワークに接続されていない状態でも、コンソールポートを介してネットワーク機器のCLI(コマンドラインインタフェース)を操作できる。
SmartCSのようなコンソールサーバーは、IPネットワーク(SSH/Telnet)と機器のコンソールポート(シリアル接続)を中継する役割をはたす。これにより、SmartCSにアクセスするだけで、その先に物理接続されている複数のネットワーク機器を遠隔操作できるようになる。1台のSmartCSで複数の機器を集約し、接続先を自由に切り替えて操作が可能である。
また、ネットワーク障害時でもアクセス経路を確保できる点に加え、運用を効率化する自動化機能も備えている。例えば、構成管理ツール「Ansible」用の専用モジュールが公開されているほか、Web API(REST API)を用いることで、外部ツールからの設定変更やコンソール操作の自動化も可能である。
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