住商情報システムは11月27日、米ニクサン社(NIKSUN, Inc.)のネットワークモニタリング/不正侵入・情報漏洩対策システム「NetVCR/NetDetector」において、10Gbpsネットワークに対応し、大容量ストレージへの全パケット記録による通信モニタリングや情報漏洩対策が可能な最新モデルの販売を開始すると発表した。
同社によれば、昨今のネットワークの高速化と通信データの大容量化により、負荷の高いネットワークにおいても通信を取りこぼしなく記録して可視化する能力への要求や、高度化する不正通信を適切に解析したいという顧客のニーズが増加している。
同社が販売するニクサン製NetVCR/NetDetectorは、高度な分析機能と企業のギガビットネットワークでも全パケットを記録する能力を有し、大企業やキャリアの顧客に支持されているが、今回、10GbpsネットワークやIPv6環境の需要の高まりを受け、次世代ネットワーク環境においても取りこぼしのない、最新アーキテクチャの製品を発表することになった。
NetVCR/NetDetectorの最新モデルは、次世代ネットワークにおいても安定的に全パケット記録と通信分析を実現するための以下の特徴を備えている。
- 専用設計の筐体により、高速ネットワークの通信記録でも取りこぼしを防ぐアーキテクチャ
- 内部パーツを吟味し、高MTBF(平均故障間隔)を実現
- 大容量ストレージは、ディスクの信頼性、障害復旧機能に優れたHDDを搭載(ハイエンドモデルは、高耐久性のSANストレージシステムで構成)
- HDDは全モデルフロントアクセス(カバーを空ければ即時交換可能)
- 筐体はRoHS指令(有害物質の使用制限のためのEUによる規制)に対応
- 独自OSによる動作安定性と脆弱性の払拭
- NetVCR/NetDetector共通筐体(ライセンスの追加により、相互で機能追加が可能)
製品価格は、ネットワークパフォーマンスモニタリングシステムのNetVCRが507万円(Mシリーズ、1TBストレージモデル、FastEthernet I/F)から。不正侵入・情報漏洩対策システムのNetDetectorが530万円(Mシリーズ、1TBストレージモデル、FastEthernet I/F)から。
また、NetVCRにはネットワークパフォーマンス管理、通信パケット分析、トラブルシューティングの各ソフトウェアが、NetDetectorには、ネットワークフォレンジック、不正侵入検知、攻撃監視、企業の内部統制の各ソフトウェアがそれぞれプリインストールされて提供される。なお「NetVCR + NetDetector」では、双方の機能が1つの筐体で提供される。
同社では、データセンター事業者、セキュリティ事業者、通信事業者、官公庁、金融機関、電子商取引(EC)事業者などを中心に、販売を強化していくとしている。
NIKSUN,Inc.
http://www.niksun.com/
住商情報システム
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