日本IBMは2008年12月3日、ブレードサーバー製品「IBM BladeCenter LS22」および「IBM BladeCenter LS42」に、最新クアッドコアAMD Opteronプロセッサ搭載モデルを追加し、出荷を開始することを発表した。従来モデルに比べプロセッサ性能の向上や、メモリアクセスの高速によるパフォーマンス向上、消費電力の削減などが実現している。価格は、LS22の最小構成で39万9000円(税込み)から。
BladeCenter LS22およびBladeCenter LS42は、45nm製造プロセスのクアッドコアAMD Opteronプロセッサ(開発コード名:Shanghai)を搭載し、より高速な浮動小数演算が可能になったIBM BladeCenterラインアップの最新モデル。新しいAMDプロセッサの性能を最大限に生かすための大容量メモリの搭載に加え、IBM独自のメモリブースター機能によるリモートメモリアクセスの高速化など、高速演算機能をサポートしている。
また、同社の従来からのサーバー低消費電力化の取り組みに加え、新AMDプロセッサに搭載されている「デュアルダイナミックパワーマネージメント機能」や、半導体ドライブ「SSD(ソリッドステートドライブ)」の採用により、多くの消費電力の削減が可能になるとしている。
さらにBladeCenter LS42では、IBM独自の「スナップイン機能」を採用。システム導入当初はブレードサーバー1枚分などの構成で購入でき、その後、必要に応じてサーバー資源を追加することができる。
今回発表された新モデルの製品概要は、以下のとおり。
「IBM BladeCenter LS22」Shanghai搭載モデル(7901-3SJ)
- 2.7GHzクアッドコアAMD Opteronプロセッサ(2384)×2または4個搭載
- HDD:最大600GB
- メモリ:DDR2メモリ最大32GB、オプションでPC2-6400に対応 メモリブースター機能対応
- 対応シャーシ:BladeCenter S、BladeCenter H
- ブレードベイ・スペース:1
- 最小構成価格:39万9000円(税込み)
「IBM BladeCenter LS42」Shanghai搭載モデル(7902-1SJ、ならびに7902-3SJ)
- 2.5GHzまたは2.7GHzクアッドコア AMD Opteronプロセッサ(8300シリーズ)×2またはオプションにより4個搭載
- HDD:最大600GB
- メモリ:DDR2メモリ最大64GB、オプションでPC2-6400に対応
- スナップ・イン機能対応:ワークロードに合わせ2CPUから4CPUへ拡張可能
- 対応シャーシ:BladeCenter S、BladeCenter H
- ブレードベイ・スペース:2
- 最小構成価格:60万9000円(税込み)
同社ではこれらの製品の特徴から、膨大な量のデータの高速計算を必要とするHPC(High Performance Computing)、高度な画像処理を必要とするCAE(Computer Aided Engineering)、複雑なデータ処理を必要とするBI(Business Intelligence)など、高いパフォーマンスやスケーラビリティが要求されるシステムの構築に適しているとしている。12月3日より、IBMおよびIBMビジネスパートナー経由で販売する。
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