アイログは2008年12月12日、製造業、流通・小売業、運輸・物流業を対象に、新しい輸送ネットワーク計画ソリューション「ILOG Transportation Analyst(アイログ・トランスポーテーション・アナリスト)2.0」を発表した。
「ILOG Transportation Analyst 2.0」はm同社の最適化技術をベースに開発されており、数多くの異なる輸送ネットワーク戦略をすばやく分析し、製品の配送と輸送資産の活用のための最適な方法を算出する。また、輸送ネットワーク戦略を複数の要因から分析し、what-ifシナリオでシミュレーション比較できる機能も提供する。
同ソフトによって、現行の輸送資産の活用を最大化する最適解が得られ、結果的に、コスト削減と顧客サービスの向上を実現することができる。また、輸送業務の二酸化炭素排出レベルを分析する機能を備えており、サプライチェーンにおける二酸化炭素排出量を削減する様々なシナリオの評価・分析を可能にすることで、企業がめざす環境によりやさしいサプライチェーンの構築を支援する。
「ILOG Transportation Analyst 2.0」は、「ILOG Plant PowerOps 3.0」(2008年6月発表)、「ILOG LogicNet Plus 6.0 XE」(同7月発表)、「ILOG Inventory Analyst 7.0」「ILOG Product Flow Optimizer 7.0」(同10月発表)に続く、サプライチェーン・アプリケーション国内提供の第4弾となる。同社は初年度の販売目標を5社としている。
同ソフトは、小売業、消費財を始めとする製造業、サードパーティ・ロジスティクス(3PL)などの分野でサプライチェーン分析を行うアナリストやプランナーをユーザー対象に開発されている。現実の輸送環境をモデル化するにあたって、車輌容量の複数の測定法、集配時間枠、運転手に必要な休憩時間、転送/返送/クロスドッキング、倉庫別配送可能日カレンダ、複数の輸送手段といった、多くの詳細データを使用でき、戦略の検討に必要十分な詳細データに限定することもできる。このような機能によって、サプライチェーンのさまざまな輸送ネットワーク問題に対する最適解を提供し、企業の迅速な意思決定を導く。また同ソフトには、高度な最適化技術と、ビジネス・プロフェッショナル向けにサプライチェーン・アプリケーションを開発してきたアイログのナレッジが取り入れられている。今回が日本初投入となる同ソリューションは、Excelやガントチャート、シナリオ比較レポートと緊密な連携が可能になるなど、使いやすさを追求した先進的な機能を備えている。
同ソフトの概要は以下のとおり。
- 発売日:2008年12月12日
- 販売方法:アイログの国内販売代理店を通じた間接販売
- 動作環境:Microsoft Windows XP Professional、Windows 2003 Server、Windows Vista、Windows 2008 Server
- 製品ライセンス:10,000,000円~(税込)
- 初年度販売目標:5社