キヤノンITソリューションズは2008年12月19日、米国Voltage Security社の製品であるゲートウェイ型電子メール暗号化製品の新バージョン「Voltage SecureMail Gateway V3.5」を同日より販売開始すると発表した。
キヤノンITソリューションズの「Voltage SecureMail Gateway」は、電子メールアドレスを公開鍵として使用する新しい暗号方式「IBE (Identity-Based Encryption)」を採用したゲートウェイ型の電子メール暗号化製品。IBE方式では、従来のPKI(公開鍵基盤)のような大がかりなシステムを使用せずに、添付ファイルだけでなく本文を含めた電子メール全体の暗号化や電子署名といった、電子メールのセキュリティシステムを低コストかつ容易に実現できる。
また、この新バージョンではVMware ESX環境での動作をサポートする。
同社は、2010年3月までに6億円の売り上げを見込んでいる。なお、電子メールフィルタリングソフト「GUARDIANWALL」と連携してご利用いただけるユーザーを対象としてVoltage SecureMail Gatewayを期間限定の特別キャンペーン価格で提供する。
■Voltage SecureMail Gateway V3.5のおもな新機能
- VMware ESXのサポート
VMware ESX環境での動作をサポート。 - セットアップ・アシスタンス
追加されたセットアップ・アシスタンスを使用すると、ウィザード形式で必要なパラメーターを入力することができるため、システムを容易に構築できる。 - 大容量の添付ファイル送信
特定のサイズを越えた添付ファイルをSMTPではなく、HTTPSで配送することが可能。同機能により、利用者は経路中のメールサーバーやネットワークでの容量制限に関係なく、大容量のファイルを送信できる。電子メールの受信者は特別な操作を行わずに、普段どおりの復号操作でセキュアメールを受け取れる。
※同機能はオプション。ご利用には別途費用が必要となる。 - 管理者画面の強化
多くの管理者画面が改良され、より分かりやすい画面になった。加えて、シェルによるアクセスや手動のテキスト編集を行わなくても、GUIベースの入力フィールドにより、詳細な設定やカスタマイズを行うことが可能。
Voltage SecureMail Gateway V3.5の価格は、100ユーザーで900,000円~(税別)。
キヤノンITソリューションズ
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Voltage SecureMail Gateway
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