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日本オラクル、中堅企業向け業務アプリケーション新版「JD Edwards EnterpriseOne 9.0」を発表

2009年1月30日(金)IT Leaders編集部

日本オラクルは、オラクルの中堅企業向け業務アプリケーションの最新版「JD Edwards EnterpriseOne 9.0」と、同業務アプリケーションの基盤構築のためのツール「JD Edwards EnterpriseOne Tools」の最新版を2009年1月29日より提供開始すると発表した。価格は、JD Edwards EnterpriseOneの会計アプリケーションとJD Edwards EnterpriseOne Tools、10ユーザーの最小構成で700万円(税込み)から。

JD Edwards EnterpriseOneは、オラクルの中堅企業向けERP統合ソフトウェア。会計、生産といった業務単位で導入することができ、ビジネスの進化に合わせたシステムの拡張や、プログラミングの知識なしでカスタマイズや変更ができるため、最小限の初期投資やリソースでの保守・運用が可能となっている。

最新版のJD Edwards EnterpriseOne 9.0では、サプライチェーン業務における製品構成情報の動的な連携や、財務会計業務のコンプライアンス対応を支援する勘定科目等のマスターデータ管理機能が強化された。

また、基幹業務システム基盤構築のためのJD Edwards EnterpriseOne Toolsにおいては、多くの機能拡充がなされた。同社の発表による最新版でのおもな拡充項目は以下のとおり。

  • レポート開発ツールの強化:レポート作成ツールの「Oracle BI Publisher」がJD Edwards EnterpriseOneに同梱され、標準連携が可能となった。エンドユーザー自身がそれぞれのニーズに合わせたフォーマットやレイアウトで帳票を作成できるようになるため、ユーザーの生産性向上を期待できる。
  • 運用管理機能の強化:新しい運用管理ツールにより、サーバー、システム全体の構成、ソフトウェアのパッチ等の更新情報、ログ情報の一元管理が可能になった。また、データの一括更新作業の監視機能や、障害発生時に以前のシステム状態に戻して処理を再開できるトランザクションリカバリ機能によって、運用効率の向上を支援する。
  • 仮想化技術への対応:オラクルの仮想化ソフトウェア「Oracle VM」に対応することで、既存のハードウェアを有効活用しつつJD Edwards EnterpriseOneを運用できるようになった。それにより、アプリケーションの性能向上と運用管理コストの削減が可能となる。
  • サービス指向アーキテクチャ(SOA)への対応:SOAシステム構築を支援する製品「Oracle SOA Suite」を標準で搭載。システム連携に必要な項目が事前定義され、再利用可能な約70種類のWebサービスや他システムとの接続用ソフトウェアが提供されるため、他の業務アプリケーション製品や独自システムとのSOAによる柔軟な連携が可能になり、企業はシステムの拡張を低コスト、低リスクで実現できるようになる。

また、同社ではJD Edwards EnterpriseOne 9.0の短期導入を支援する無償ツール「Oracle Business Accelerators for JD Edwards EnterpriseOne」(OBA for JDE E-One)をあわせて提供開始する。同ツールを活用することで、会計、受発注管理、生産管理のアプリケーション導入に必要なパラメータ値や構成を事前に設定することができ、インストール準備と実際のインストール作業の工数が削減されるとのこと。導入期間を最大30%削減し、3~4カ月でのシステム稼働開始と導入コストの削減が見込まれるという。

「JD Edwards EnterpriseOne」概要
http://www.oracle.co.jp/campaign/mb_apps/solution.html

「Oracle Business Accelerators」概要
http://www.oracle.com/lang/jp/solutions/mid/accelerator-business.html

日本オラクル
http://www.oracle.co.jp/

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Oracle / JD Edwards / ERP / 中堅・中小企業 / SOA

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