NECは2009年1月26日、中堅・中小企業の部門サーバー用途を想定した、省電力タイプのラック型サーバー「Express5800/R110a-1H」の出荷を開始した。独自の実装技術によりサーバーの冷却効率を高めると共に、高効率電源ユニットを搭載することで、従来機120Ra-2hに比べ消費電力と電気代を最大約46%低減できるという。
ベースボード管理コントローラ(BMC:Baseboard Management Controller)と呼ぶ管理機能をチップ化した「EXPRESSSCOPEエンジン」を標準で搭載する。これにより、OSの動作や電源のオン/オフに依存することなく、遠隔地からプロセサやメモリー、ファンなどハードウェアの稼働状況や障害を監視したり、電源を制御したりできる。サーバー管理用の端末の接続をIPアドレスによって制限し、セキュリティを高めることも可能。
事務机サイズ(高さ700mm×奥行き700mm)のラック「13Uオフィスラック」に収納して利用する。同ラックはオフィス内への設置を考え、排熱対策や防塵対策、静音性、省スペース性、保守性に配慮して設計したもの。サーバーの不正操作や盗難、情報漏洩を防止するために、鍵付きシャッターを装備している。
「3.5インチディスクモデル」と、「2.5インチディスクモデル」の2種類のモデルがある。いずれも、プロセサはインテルのCore2 Duo T9400(2.53GHz)を1個、メモリーは1GBから16GBまで搭載する。ディスクレスが標準だが、3.5インチモデルは最大2TBのSATAハードディスクを、2.5インチモデルは最大568GBのSASハードディスクを内蔵可能。希望小売価格はメモリー1GB、ディスクレスの構成で15万8000円から。