米国に端を発する世界的な景気低迷により、企業はIT投資を控える傾向にある。そんな中で、当社は順調に業績を伸ばすことができた。2008年度の売上高は4億5570万ドル、対前年比16%増だ。背景には、「厳しい環境だからこそ正確で包括的なデータをタイムリーに見たい」という経営ニーズの高まりがあると見ている。
近年、多くの企業でデータが“サイロ化”している。部門ごとにばらばらのシステムを導入・運用しているため、データの重複や不整合が起きているのだ。
ERPパッケージなどでデータを一元管理できれば理想だが、理想と現実は常に食い違うもの。ERPパッケージを導入している企業でも、部門ごとに別のシステムを導入するケースがほとんどである。
データ統合基盤「PowerCenter」は、そうした問題を解消する。企業内の様々なアプリケーションやデータベースに散在するデータへのアクセスからプロファイリング、クレンジング、統合、配布までをこの上で完結する。
データ統合の対象は、企業内システムに限らない。取引先企業あるいはSaaSとデータ統合できるソリューションや、PowerCenter自体のSaaSも当社は提供している(本誌注:日本では日立ソフトウェアエンジニアリングが提供中)。
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