ソリトンシステムズは2009年3月5日、IT資産管理をSaaS形式で提供する「eCare-OnDemand (イーケア・オンデマンド) 」のサービスを2009年3月6日より開始することを発表した。これは、簡単かつ低コストで利用できるソリトンのセキュリティSaaSの2つ目の製品で、IT資産の各種情報を一元集中管理し、コンプライアンス対応やセキュリティポリシーの徹底に効果を発揮する。
「eCare-OnDemand」は、資産管理台帳を作成するために必要なPC内のソフトウェアやハードウェア情報、セキュリティ情報を収集し、一目で状況が確認できるレポートを提供する。このレポートは毎日更新され、主要な情報はすべてレポートメールとして担当者宛に毎日送られる。ライセンス超過のアラートメール通知や、Winnyを始めとするP2Pソフトの自動削除などの機能により、事前の対策も図ることができる。
同サービスはSaaSで提供されるため、専用設備が必要なく、短期間で導入ができ、コストや運用負担の大幅な削減を図りながら、コンプライアンス対応・セキュリティ管理・ポリシーの徹底を実現することも特長。将来的には、既にサービスを提供している「InfoTrace-OnDemand」との統合が予定されており、総合的なIT統制もSaaSだけで実現することが可能になるという。同サービスの特徴は以下のとおり。
<コンプライアンス対応>
- アラートによりソフトウェアライセンス違反などの情報が確認できる。
- 社内のPC利用上、必須、未承認、違反ソフトウェアの管理が簡単でき、PC利用ポリシーの徹底ができる。
<セキュリティポリシーの徹底>
- 毎日更新されるWebレポートを利用して、ウイルス対策ソフトやOSセキュリティパッチのバージョンの管理や適用漏れを容易に判断できる。
- P2Pソフトの自動削除とその履歴を管理できる。
- 使用禁止ソフトウェアの利用を管理できる。
<3つのコスト削減>
- ソフトウェア、ハードウェアの適切な配備を実現しコスト削減
- 適正なライセンス管理によって無駄を排除しコスト削減
- SaaS利用で設備負担・運用負担を無くしコスト削減
<その他>
- IT資産管理レポート
Webレポートが毎日更新される。トップページを確認するだけで、ライセンスやセキュリティパッチの変更状況が一目で確認できる。
レポートメールが日々配信されるため管理画面にアクセスしなくても状況の確認ができる。
月次レポートで過去に溯って分析が出来る。コスト削減効果などを図ることが可能。 - 一般的な資産管理機能も充実
組織階層管理:組織内の部署名を用いて、配置状況を一目で把握。
豊富な管理項目:リース期限、購入日などを一元管理。ユーザ特有の項目も設定可能。
インベントリ情報自動収集。
情報のダウンロード:全管理項目をCSVでダウンロード可能。
絞り込み検索機能:複数条件で資産情報を絞り込み・保存可能。
キーワード検索:表示内容を簡単に抽出できる。
部署別管理者設定:閲覧範囲を限定した部門管理者を自由に設定可能。
ソフトウェア集計:過去1年間のソフトウェアインストール状況を記録。
豊富な編集機能:Web上でPCごとに使用者等の情報を編集可能。
CSVインポート:複数台のPC情報を一括でインポート。
同サービスの提供価格はオープンプライス。参考価格は5クライアントで3,000円/月(税別)。同社は初年度販売目標を1万クライアントとしている。
ソリトンシステムズ
http://www.soliton.co.jp/