[市場動向]

富士通とマイクロソフト、エンタープライズ市場におけるソリューションビジネスで協業

2009年3月27日(金)IT Leaders編集部

富士通とマイクロソフトは2009年3月26日、エンタープライズ市場におけるWindows Serverプラットフォームの拡大に伴い、4月1日より日本市場でのソリューションビジネスの協業を開始すると発表した。

両社は、富士通のPCサーバ「PRIMERGY」をはじめとするハードウェアならびにシステム構築技術とマイクロソフトの「Exchange Server」「Office SharePoint Server」「SQL Server」などのソフトウェアを組み合わせたソリューションを開発するとともに、商談開拓からシステム構築、運用サポートの各フェーズにおいて協業体制を確立し、両社一体となって顧客に最適なソリューションを提供することで早期のビジネス拡大を目指す。

この協業により、両社はソフトウェア拡販および関連サービス売上を、年率20%以上成長させることを目標に活動するという。

さらに富士通は、グループ会社含め3年間で2,000名のマイクロソフト認定エンジニアを育成し、Windows Serverプラットフォームでのマイクロソフト製品を含めたソリューションビジネスを強化する。

協業の主な活動内容は以下のとおり。

  1. アライアンス体制の強化
    富士通は、2008年12月21日にマーケティングとアライアンス推進を行う専任組織である「MSソリューション推進室」とマイクロソフト製品の技術支援を行う「MSミドル技術センター」を設置してビジネス企画・支援体制を整えた。
    マイクロソフトは、「富士通ビジネス本部」を今会計年度(2008年7月1日開始)より設置し、ソリューションビジネスにおける商談支援の強化を図っている。
  2. ジョイントチームによる提案・構築・サポート
    両社は、顧客提案・システム構築・運用サポートの各フェーズにおいて、共同でビジネスを進めるため以下のジョイントチームを結成し、顧客のニーズに迅速に対応する。
    ・ ジョイントセールスチーム:
    富士通とマイクロソフトのそれぞれの営業・SEが連携し、商談開拓からソリューション提案を行う。富士通のシステム構築技術とマイクロソフトのソフトウェア製品力を融合し、顧客へ最適なソリューションを提案する。
    ・ ジョイントエンジニアリングチーム:
    富士通のSEとマイクロソフトの技術者が連携して顧客に対しシステム構築のコンサルティングや導入支援を行う。顧客へ導入製品の特長を生かしたシステム構築をサポートする。
    ・ ジョイントサポートチーム:
    マイクロソフトに富士通のサポート要員が常駐し、両者のサポートプロフェッショナルで顧客の問い合わせやトラブルを迅速に解決する体制を整備する。
  3. 2,000名のマイクロソフト認定エンジニアを育成
    両社は、富士通のグループ会社を含めたSEに対し、マイクロソフト製品の育成プログラムを開発して、3年間で2,000名のマイクロソフト認定エンジニアを育成する。これによりWindows ServerプラットフォームにおけるソリューションSE体制の強化を行う。
  4. ソリューションメニューの整備
    ソリューション商談を迅速に進めるために、マイクロソフト製品を適用するメニューを開発し業務改善提案を行う。開発にあたっては、富士通の構築ノウハウや製品ノウハウとマイクロソフト製品を組合せて分野ごとに複数のメニューを今後開発する。
  5. 独自サービスメニューの開発と提供
    富士通は、導入から運用までのサービス商品を開発して、顧客のシステム適用判断から運用までをワンストップで対応できる体制を整備する。
    また、マイクロソフト製品と富士通のサポート製品を組み合わせた独自の製品も用意して他社との差別化を図る。

富士通
http://jp.fujitsu.com/

マイクロソフト
http://www.microsoft.com/japan/

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富士通 / Microsoft / Windows Server / 協業・提携 / PRIMERGY / PCサーバー / Exchange / SharePoint

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