[新製品・サービス]
シマンテック、サーバー/クライアントの自動管理を強化する「Altiris Client Management Suite 7.0」
2009年5月21日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)
シマンテックは2009年3月26日、クライアント管理スイート製品の新版「Altiris Client Management Suite 7.0(CMS7.0)」と、サーバー管理スイート製品の新版「同Server Management Suite 7.0(SMS7.0)」を発表した。同社が2007年に米アルティリスを買収して以来、初のメジャーバージョンアップとなる。
シマンテックの「Client Management Suite 7.0」は、クライアントシステムの配備、管理、保全、トラブルシューティングを効率化することにより、IT環境をより良くコントロールするための総合的なソリューションを提供する。新機能は以下のとおり。
- インテリジェントなソフトウェア管理:
企業内のアプリケーションの精査、アプリケーションに関するソフトウェアカタログの作成、そのソフトウェアに必要なすべてのコンポーネントの自動配信、さらに、設定が勝手に変更されていないかどうかを調べる定期的なチェック機能により、何百もの企業向けソフトウェアパッケージおよび自社製のソフトウェアパッケージの管理の複雑さを軽減する。 - 統合的な電源管理:
デスクトップとノートパソコンの電源モードをコントロールするために中央で一元管理できる標準ポリシーを追加し、省電力を支援します。インテルvProテクノロジーに対する統合的なサポートにより、管理者はソフトウェアの更新やパッチのインストールなど、勤務時間外に行うべきタスクを、必要な時間分だけシステムの電源をオンにして実行できる。 - 先進的なシステム管理テクノロジー:
Symantec Ghost、Symantec pcAnywhere、Symantec Workspace Virtualization、Wiseパッケージ化テクノロジーなど、シマンテック製品を統合することによって、イメージング、リモートコントロール、アプリケーションの仮想化、パッケージ化などの機能を追加し、先進的なテクノロジーを提供。
「Server Management Suite 7.0」は、サーバーが物理か仮想かを問わず、広範なプラットフォームを含むサーバーのインフラ全体に対してマシンの自動検出、プロビジョニング、管理、監視を行うための基本機能を提供する。これにより、IT管理者は、サーバーと重要な業務システムの可用性を向上することができる。新機能は次のとおり。
- 統合的なパフォーマンス監視:
IT管理者は、分散しているITサーバーの可用性に影響を与える問題を迅速に認識して解決できる。簡単に使えるツールセットが提供され、主要なパフォーマンスの属性をインテリジェントに監視したり、履歴データのワークベンチ上で問題を迅速に診断することができる。 - 統合的なイベント管理:
深刻な問題に対処するだけではなく、企業内のパフォーマンスおよび運用に影響を与えるイベントを収集、保存、分析することができる。イベントコンソールは、広範囲のイベントデータを標準化し、ビジネスに与える深刻度に応じてインシデントの影響の相関分析を行う。問題を即座に解決するため、数十もの修正タスクが用意されている。 - 新しいスケジューリング/変更管理機能:
予定されているすべての変更アクティビティを表示することによって、承認された変更を行うメンテナンス作業のスケジュールを決定できる。この機能により、IT管理者は日々の管理業務を改善することが可能。
両製品は、管理コンソールである「Symantec Management Console」を共有しているため、管理者は単一のコンソールから運用を管理できる。Symantec Management Consoleを活用することにより、将来、顧客はセキュリティ、情報漏えい防止、データとシステムのバックアップ/リカバリなど、シマンテックが提供する追加機能の管理を統合できる予定。さらに両スイート製品は、短時間でインストールおよび設定を実行できる。
ライセンス価格はCMS7.0が1クライアント1万4900円、SMS7.0が1サーバー6万9700円。
シマンテックコーポレーション
http://www.symantec.com/ja/jp/