[新製品・サービス]
クレイ・ジャパン、パーソナルスパコン「Cray CX1」にインテルXeon 5500番台を搭載、ほか
2009年5月26日(火)IT Leaders編集部
1カ月間に発表された主要な新製品・サービスを紹介する、ニュースフラッシュ 新製品・サービス編。ハードウェアやソフトウェア、システムの各分野から12個の新製品・サービスを取り上げた。
仮想テープソフト[ソフトウェア]
System zのバックアップを簡素化
日本IBMは2009年3月10日、仮想化技術によりディスクストレージをテープストレージとして利用するソフト「IBM System Storage VTF Mainframe V3.0」を発表した。実際のテープストレージより高速で保存作業を行えるほか、保存データの増加に応じて容量を動的に割り当てられる。「IBM System z」シリーズでOS「z/OS」を利用しているユーザー向け。最小構成価格は175万800円。
Webアプリケーションサーバー[ソフトウェア]
低価格化で中規模システムへの導入に最適
NECは2009年3月12日、Webアプリケーションサーバー「WebOTX Application Server」の廉価版である「同 Foundation」を発売した。上位版に搭載するアプリケーション障害時の自動復旧機能や、Java仮想マシンの多重化を管理する機能を追加した。これにより、障害を検知してから復旧するまでの業務停止時間を最小化できる。価格(税込)は126万円から。
ブレードサーバー[ハードウェア]
機能を凝縮してランニングコスト削減
沖電気工業は2009年3月12日、ブレードサーバー「OKITAC9000 BL860c」、同「BL870c」を発売した。ラックマウントサーバーである「OKITAC9000シリーズ」の機能をブレードサーバーに集約し、省電力、省スペースを実現した。BL860cはインテルItaniumプロセサを2個まで、BL870cは4個まで搭載できる。価格はBL860cが76万4000円から、BL870cが298万7000円から。
企業情報管理ソフト[ソフトウェア]
コンテンツ承認機能でセキュリティ強化
日立ソフトウェアエンジニアリングは2009年3月17日、企業情報管理ソフト「ContentsGate」を発表した。文書データ利用時に管理者の承認を得る仕組みを備えて、不適切な外部持ち出し、電子メールの送信などを制限する。ContentsGate用サーバーを利用して、情報の持ち出しを申請したり、承認履歴を確認したりできる。価格は1サーバーあたり(10ライセンス付き)で367万5000円。
バックアップソフト[ソフトウェア]
データ量削減でバックアップ時間短縮
日本HPは2009年3月19日、バックアップソフト「HP Data Protector software 6.1」を発表した。重複排除技術を利用したバックアップが可能で、バックアップファイルの暗号化にも対応する。サーバーOSが異なったり、DAS(直結のディスク)やNASが混在するストレージ環境のほか、VMwareやHyper-Vといった仮想化環境のバックアップも行える。価格(税込)は16万8000円から。
分析サービス[システム]
中小企業が蓄積するデータをSaaSで活用
ウイングアーク テクノロジーズは2009年3月24日、SaaS型の分析サービス「Dr.Sum EA(集計SaaS)」を発表した。経済産業省が進める中小企業向けSaaS「J-SaaS」上で利用できる。J-SaaSのユーザー企業が保有する販売データや生産実績データなどを集計し、経営や業務の見える化を実現できる。月額使用料は3000円から(1ユーザーあたり)。別途、初期費用が3万円必要。
メール誤送信防止ソフト[ソフトウェア]
グループウェア環境でメール誤送信を防止
NTTソフトウェアは2009年3月24日、メールの誤送信を防止するソフトの新版「CipherCraft/Mailサーバタイプ Ver.5」を発表した。グループウェアからメールを送信する際の誤送信を防止する機能を追加した。社外へメール送信するときに注意を喚起したり、添付ファイルを強制的に開いたり、自動でパスワードを付与したりする。価格は59万円(100ユーザーで利用の場合)。
スーパーコンピュータ[ハードウェア]
Xeonプロセサ5500番台搭載で処理性能向上
クレイ・ジャパンは2009年3月31日、パーソナル・スーパーコンピュータ「Cray CX1」にインテルXeonプロセサ5500番台を搭載することを発表した。従来機に比べ処理性能を3倍まで高められるという。ハードディスクも最大4TBまで搭載可能にした(1ノードあたり)。価格は基本構成4ノード(Xeonプロセサ5500番台×8、メモリー48GB、SATAディスク480GB)で500万円から。
原価管理ソフト[ソフトウェア]
工事進行基準対応のプロジェクト管理ソフト
エンプレックスは2009年3月31日、プロジェクトごとに原価を管理するソフトの新版「eMplex PBM Release 9.0」を発売した。工事進行基準への対応が目玉で、原価予算の策定・変更履歴を管理したり、原価の消化率を表示したりする機能を追加した。見積もり原価に対する実際原価の消化割合から進捗率を把握できるほか、見積もりと実際の原価のかい離率を表せる。価格は1200万円から。
SaaS[システム]
Exchange Onlineが月額1044円から
マイクロソフトは2009年4月6日、Microsoft Online Servicesの日本における提供価格を発表した(同サービスの詳細は本誌4月号67ページ参照)。Exchange Onlineが月額1044円、SherePoint Onlineが月額757円、スイート版であるBPOSが1567円(いずれも税別、1ユーザーあたり)。最大24%引きとなる数量割引も用意した。4月中に正式提供を開始する。
データマイニングソフト[ソフトウェア]
多様なデータをまとめて分析
エス・ピー・エス・エスは2009年4月7日、データマイニングソフトの新版「PASW Modeler 13」を発表した。分析前の面倒なデータ準備作業を自動化するほか、データのエラーを検出し、欠損値を自動で代入する。テキストやアクセスログ、販売、顧客データなど、データ種類に関係なく集約して分析可能。価格(税込)は210万円から(デスクトップ版)。
製品情報管理ソフト[ソフトウェア]
情報共有で製品開発プロセスを効率化
富士通と富士通長野システムエンジニアリングは2009年4月8日、製品情報管理ソフト「PLEMIA BOM」シリーズを3製品発表した。製品の部品や設計情報を共有し、製品の品質向上と業務効率化を支援する。基本機能のみ備えるStandard Oneの価格(税込)は252万円から。外部システムとの連携を容易にするStandardが588万円から。グローバル環境対応のEnterpriseが4410万円から。
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