ネットアップは2009年4月30日、デスクトップ仮想化環境の導入/運用を効率化するソフトウェア「Rapid Cloning Utility 2.0」の提供を開始すると発表した。ここでのデスクトップ仮想化とは、仮想インフラストラクチャ上で動作している仮想マシン(クライアントOS)にクライアントPCから接続し、その仮想マシンの仮想デスクトップイメージを使用する環境のこと。「Rapid Cloning Utility 2.0」は、米VMwareのデスクトップ仮想化ソリューション「VMware View」上で動作するOS、アプリケーション、データのクローンコピーをネットアップのストレージと連携して自動化する。
ストレージの仮想化機能を活用して仮想デスクトップ環境を構築するには、ストレージの専門的な知識と複雑なスクリプトを使用する必要がある。しかし本製品を活用すれば、簡単なGUI画面から仮想マシンを容易に増設できるようになる。
仮想デスクトップ環境では、クライアントPCのローカルディスクが不要となる代わりに、サーバ側で各クライアント用の仮想デスクトップイメージを持つ必要がある。そのため、クライアント台数が多くなれば、サーバ上にクライアント台数分の仮想デスクトップイメージが必要となり、消費するストレージ容量も大きくなる。本製品は、仮想的にデータを複製するネットアップ独自の技術「FlexClone」と連携させることで、仮想的に1つのイメージを瞬時に複数コピーする。そのため、仮想デスクトップイメージ用のストレージ容量をほとんど使用することがなく、ストレージインフラに対する費用を削減することが可能になる。
本製品は、VMwareの仮想化管理ツール「VMware vCenter」にプラグインするソフトウェアとして無償で提供される。
ネットアップ
http://www.netapp.com/jp/
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