OKIは2009年6月30日、中小規模のエンタープライズシステム向けサーバ運用管理自動化アプライアンス「DressUP Server Auditor(ドレスアップ・サーバ・オーディタ) V1」を、同日より販売開始することを発表した。同製品を採用することにより、運用コスト削減、サービスレベル向上などIT内部統制の強化を実現し、IT運用部門の日々の監査・業務を自動化することが可能。変更業務に関してはオプションを選択することで、日立製作所資産・配布管理ソフトウェア「JP1/NETM/DM」と連携し、変更作業の自動化を実現する両製品の組み合わせにより、運用コストの大幅な削減による投資回収効果も期待できるという。
「DressUP Server Auditor V1」は、中小規模のエンタープライズサーバが対象で、イニシャルコストが低価格ながらアプライアンスサーバ1台で400台までのエンタープライズサーバを管理することが可能。監査業務の自動化については、同社が自社運用で培った実績を基に、ISMSの監査業務に的を絞った監査ポリシーを標準でバンドルすることにより実現された。また、変更業務については「JP1/NETM/DM」との連携により、アプリケーションやパッチ配信などの変更作業の自動化を実現する。
同製品のおもな特長は以下のとおり。
- サーバのシステム構成情報の監査
設計値をもとにしたポリシーと実際のサーバ設定値とを自動比較し、問題点をレポーティングする。サーバのシステム構成変更後の設定値チェック、定期チェックを短期間で実施。ポリシーは、ユーザーの個別システムにあわせ変更することも可能。また、変更機能オプション追加で、監査だけでなく、変更操作の自動化も可能。 - ISMS監査と固有監査ポリシーを利用した独自監査
基本監査ポリシーにより、ISMSに絡む情報システムの監査として、Windows Server 2003オペレーティングシステム、Internet Information Service 6.0の構成情報を監査できる。また、ユーザーシステム固有の監査ポリシーを組込むことで独自の監査も可能。 - 低価格設定・オプション追加で拡張
監査機能とサーバ台数を絞り込んだスモールスタート価格を設定。ユーザーの状況にあわせ、システム規模と機能を拡張できる。 - アプライアンスでの提供
「DressUP Server Auditor V1」は、サーバに必要なソフトウェアをインストールしたアプライアンスとして提供される。
同製品の標準価格は300万円(税別)から。同社は販売目標を3年間で500システムとしている。
OKI
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