インターネットイニシアティブ(IIJ)は2009年7月1日、中小企業向けサービスとなる新ブランド「LaIT」を発表した。LaITは中小企業向けに機能を絞り込み、安価な料金でサービスを提供するもの。第一弾として、「LaITレンタルサーバ」と「LaITプライベートイーサ」の2つのサービスを提供する。
LaITレンタルサーバは、Webサイトやメール、ウイルス対策、迷惑メール対策などの機能を備えるサーバーのホスティングサービス。中でも携帯電話向けのWebサイトの構築を容易にできる点を特徴に打ち出す。
XHTML形式で作成したコンテンツを携帯向けに自動変換する機能を備え、絵文字なども含めて最適化して表示する。NTTドコモやau、SoftBankといった携帯キャリアや携帯電話端末の機種、2Gや3Gなどの通信回線の相違を意識することなく、単一のコンテンツから携帯向けサイトを構築できる。
LaITプライベートイーサは、遠隔拠点とあたかもLANで接続しているような環境を構築するサービス。顧客の拠点にアダプタを設置してL2(データリンク層)のVPNで接続する。IP以外のプロトコルが混在する環境でもプロトコルの相違を気にすることなくネットワーク環境を構築できる。IIJが開発した独自技術「SMFv2」を利用することで、ネットワーク接続時の設定をすべて自動化。顧客は既存の「Bフレッツ」などのインターネット回線にアダプタを接続するだけで簡単に利用できる。
価格(税込み)は、LaITレンタルサーバが初期費用1万500円、月額費用2100円から(ディスク容量は2GB、メールアカウント数が20個までの場合)。LaITプライベートサービスが初期費用3万1500円、月額費用9345円(1拠点あたり)。