EMCジャパンは2009年10月5日、メインフレーム向けディスクライブラリ「EMC Disk Library for Mainframe」(DLm)の保存容量と転送速度を従来モデルの最大2倍にまで高めた新製品の販売を開始した。DLmシステムは、「IBM System z」のメインフレーム環境において、テープや仮想テープシステムに置き換え可能なバックアップソリューション製品。
EMCのメインフレーム向けディスクライブラリ「EMC Disk Library for Mainframe」(DLm)は、新しい仮想テープエンジン(VTE)と統合ネットワークストレージ「EMC Celerra」で構成されている。今回の増強によってVTEは最大6台まで搭載可能となり、1システム当たりの容量を、従来製品の約2倍となる最大1.2PBまで拡張できるようになった。
また、転送速度も従来の2倍の、最大1.2GB/秒が可能になっている。2台以上のVTEを搭載することで、システムの冗長化が可能なほか、ディスクドライブはRAID6により保護されており、メインフレームのミッションクリティカルな環境のバックアップにも導入可能とのこと。さらに、テープの長期保管や災害対策を目的としたテープの外部保管に対応した、リモートレプリケーション機能も利用可能。
DLmシリーズは、エントリーモデルの「DLm120」と、1.2PBまで拡張可能なハイエンドモデルの「DLm960」の2つのラインアップで構成される。2つのモデルの詳細は次のとおり。
DLm120
- 仮想テープエンジン:1~2台
- ホスト接続チャネル数:2~4
- 仮想テープドライブ数:最大512ドライブ
- 有効保存容量:9.5~47.5TB(非圧縮時)
- 転送速度:最大400MB/秒
DLm960
- 仮想テープエンジン:1~6台
- ホスト接続チャネル数:2~12
- 仮想テープドライブ数:最大1,536ドライブ
- 有効保存容量:28.5TB~1.2PB(非圧縮時)
- 転送速度:最大1.2GB/秒
販売価格は、最小構成のDLm120が3,990万円(税込み)から。
製品詳細
http://japan.emc.com/products/detail/hardware/disk-library-mainframe.htm
EMCジャパン
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