EMCジャパンは2009年10月20日、バックアップアプライアンス製品「Avamar Data Store」のマルチノード版に、ユーザーが月々の使用容量に応じた料金を支払う「Avamar 従量課金パッケージ」を追加、同日から提供を開始した。導入コストを抑えられるメリットを訴求し、ユーザーの裾野を広げる狙い。
Avamar Data Storeは、バックアップ対象のデータの中から重複した部分を除外する機能を備え、「バックアップ容量を最大で500分の1まで圧縮できる」(BuRA事業部長の田所隆幸氏)のが特徴。従来、シングルノード構成が600万円、マルチノード構成が2000万円からという価格体系で市場投入していた。信頼性や拡張性を担保するためマルチノードへのニーズが根強いものの、「初期コストの高さから導入に二の足を踏むユーザーが少なくなかったことから、従量課金のパッケージも追加することにした」(田所氏)。
同製品は5ノードで構成する。CPUとスタンバイにそれぞれ1ノード、データ保存に3ノードを割り当てる。顧客が使用する際は、プロセサ/スタンバイ/データ保存(1ノード)の計3ノード分に対して基本使用料を、残るデータ保存用2ノードについては実際の使用量に応じた使用料を支払う。実使用量は遠隔監視ツール「Email Home」でEMCが把握する。もし基本領域内でデータが収まれば、従量課金は発生しない。
ラインナップは2つ。「1.7TBスタート・モデル」は基本使用領域が1.7TB、従量課金領域が3.5TBの構成を採る。基本月額料金は25万円(税抜き)で、従量課金領域は1GBあたり35円(同)となる。「0.9TBスタート・モデル」は基本使用領域が0.9TB、従量課金領域が1.7TB。基本月額料金は20万円(同)で、従量課金領域は1GBあたり45円(同)だ。契約期間はいずれも48カ月。クライアント(バックアップ対象のサーバー)に導入が必要となるエージェントソフトは無償/無制限でダウンロードできる。
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