トランスコスモスは2009年11月20日、マイクロラボと販売代理店契約を締結し、マイクロラボの製品で、Excelで作ったテンプレートがそのまま入出力画面イメージとなるデータベース連携システムの開発ツール「X・Cute(エックス・キュート)」の販売を同日より開始すると発表した。トランスコスモスは、「X・Cute」の販売と合わせて、オンサイトとグループ企業を活用して、「X・Cute」を利用したさまざまなシステム開発から保守、運用までを提供する。
「X・Cute」は、Microsoft Office Excelを使用し、データエントリーからBIツールまで、データベース連携のシステムを開発できるツールである。Excelのワークシートに、Webブラウザで表示、入出力したいデータのテンプレートを作成し、セルにデータベーステーブルの中のデータを紐付ければ、データ展開からHTMLファイルの生成までを「X・Cute」が自動で行い、Webサーバーからブラウザに配信できる。画面のレイアウトやコントロールはExcelを使用するため、プログラミングの知識やスキルは不要で、かつシステム開発において一番工数が膨らむ入出力画面設計工程を短縮できるので、短期間、低コストでシステムを開発することが可能となる。
例えば、BIツールの場合、すでに経理システムなどが導入されていれば、その経理システムのデータベースからデータを抽出し、クロス集計やグラフ表示させるなど実装したい要素をExcelのテンプレートで作成することで、必要なデータを適切な切り口でWebブラウザ上に表現でき、自社に特化したBIツールを開発できる。また、システム開発担当者ではなく、実際に業務を行う担当者がExcelで画面帳票を作成できるので、より業務に紐付いたシステムを構築でき、システムの運用開始後の画面設計の変更にも素早く対応することができる。
本ツールの導入にあたり、トランスコスモスでは顧客企業の負担を軽減するため、要望に合わせた2種類のシステム開発を提供する。
- 顧客企業内に常駐することで、業務を把握しながら、「X・Cute」ならではの柔軟な開発を提供するオンサイトサービス。
- 「X・Cute」を活用したシステム開発の受託サービス。
サービスの提供は、グループ企業であるトランスコスモス・テクノロジーズが持つ企業内システム構築のノウハウを活かし、中国のオフショア開発子会社である大宇宙信息創造(中国)有限公司の人材を活用することで、短納期でかつ安価なシステムを実現している。
トランスコスモスは、マイクロラボとの「X・Cute」販売代理店契約締結に伴い、2009年度20社への導入を目指すとしている。
マイクロラボ
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トランスコスモス・テクノロジーズ
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